1929年以後、再来する経済的な緊急事態を想定して
何を食べて生存するかが問題だった。
そして、人間はセシウムを食べることにした。
人間は問題自体を食べる習慣を発明したのだ。
忌々しい時代は終わらないまま
忘れられている。
遺伝子レベルにはなかった構造とパターンだから。
「グランチ」カテゴリーアーカイブ
アンチ・レバレッジ
外部や内部からの力に対して
変形しない物体は宇宙には存在しない。
剛体は理想化された仮想的な物質である。
剛体力学は、数千年間も梃子(lever)という
棒状の剛体の実用性に囚われてきた。
経済でさえ、他人資本を使うことで、
自己資本に対する利益率を高めるレバレッジに夢中である。
rigid body dynamicsから
レバレッジなきtensegrity dynamicsへ
この張力の包括的な原理と実践方法については
まだ誰も科学的に教育できていない。
動的な非平衡状態
何を食べるかで
農地は変わらない。
どこに集めても
半減期は変わらない。
誰を選ぶかで
負債は変わらない。
何を与えるかで
だれも救えない。
何を考えるかで
誰も愛せない。
人間はDNAを変えられるが
生物学の範疇にはなかった。
人間は人間を深く拒絶できる
最初の生物になろうとしている。
より奪うことで
より小さい人間を生むように
奪うこと以外の報酬は与えられない
システムを創造したのだ。
もはや、体系化された無知が
生命の再生に関わっている。
脱獄用シェルター
テンセグリティは
固体的概念のすべてを否定し去った時に誕生した。
つまり構造の定義はテンセグリティよりも前には存在しなかった。
航空機よりも半世紀遅れて
不動の大地への依存から解放された
空間構造が発見されて約70年が経過した。
通勤や通学という概念には
土地資本主義による不動産の所有化が含まれているように
モバイル可能なシェルターには
固体的概念からの脱獄化が含まれている。
大陸さえもテンセグリティのように
互いに振動しながら
球状に移動しているのである。
瞬間について
考えること、信じること、知ることを学べるが、
誰も原理を発見する方法を学べない。
自分以外の何者でもない存在を
言葉ではなく、構造とパターンによって表現しようとすることは
簡単ではない。
ほとんどいつも自然を模倣してしまうからだ。
発見する瞬間というのは、自然を知るための抽象化において
もっとも困難な闘いを通して
自分以外の何者でもない瞬間だからである。
その闘いなくしてウイルスのように
構造とパターンの無限性から抜け出す
その独自の瞬間はやって来ない。
MOX燃料
金持ちが汚染された物を売り、
貧乏人が彼らのためにきれいな食べ物をつくる
という方法がいつでも容易に実行されるかぎり
グランチの法律家資本主義は揺るぎない。
2013年4月15日、700キロのプルトニウムを含む10トンのMOX燃料は
英・フランス軍による厳格な警備体制の中、
福井県にある高浜原発第3号機で使用されるために輸送された。
断層とプルトニウムによる今世紀最大で最強の核拡散実験に
無関心なのは市民ではなく、科学者と技術者とメディアである。
彼らが汚染された物を売る側の富で生活しているかぎり。
快適な催眠
IT革命によって、瞬間ごとに情報を更新できる。
瞬間ごとに自己を実現する幻想を抱かせる
その知識や気取った道具は
信じやすい人々を催眠状態に陥らせたまま
労働時間をけっして減少させなかった。
その革命は情報を人間よりも重要な存在にする
快適な催眠革命にすぎない。
計画的陳腐化
日本人によるウォークマンの脳死宣告が
遅すぎたのではない。
模倣やコストダウン、製品管理で対抗する世界が終わったのだ。
計画的陳腐化は製品だけではなく
ノウハウの習得方法にも及んでいる。
知識や技術の習得において
頭が良いだけの人には不都合な世界が始まった。
TPP
内部から発見された秩序は、絶えず均衡をもたらすが
外部から与えられた秩序は、つねに混乱をもたらす。
分断して征服するための欲望の影だから。
(すでに、日本の郵便貯金制度の破壊工作はその影で覆われた)
続)デルス・ウザーラ———-Life Packingの原型
生き残るための<Life Packing>に
人間の生存権を脅かすTPPへの言及がないのは
特許と特権に群がる
21世紀最大の秘密主義の効果かもしれない。