しかし、アップルが敗訴したのは
日本の資本主義に対してだけである。
日本の資本主義の隠れた指導者であり、
同時に閉鎖的社会を維持する特殊な官僚システムは、
特殊な記号言語のテクノロジーを形成してきた。
何も発明しないでも
ビジネスを維持できるテクノロジーを独占するために。
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続)アップル敗訴
日本の航空機産業や原子力産業、
そして電子産業などにおいては
設計者に科学指導者としての権限ががない。
たとえば、国産のスマートフォンにおいては
ビジネスをより独占する戦略についての経営指導部は存在するが、
その設計に関して、一人の設計者が同時に計画立案者であり
指導者であるようなシステムをけっして採用しない。
権力と責任が、言い換えるならば最高決定権が
すべてその設計者になければならないという概念は
そもそも存在しないのである。
科学技術者は経済システムへの適者生存者以上ではないのである。
アップル敗訴
アップルが提訴した特許侵害の裁判は
カリフォルニアとソウルでは勝訴したはずだが
日本では敗訴した。
日本の法律言語システムが
まだ世界と統一されていない可能性が高いだけではなく
日本権力構造が支配する不平等性がある。
放射性に関する日本版の法律記号言語システムでさえ
国内で統一できなかったのだから。
iphoneやipadの記号言語は
日本の法律言語システムよりも少なくとも半世紀は先行する
テクノロジーに属する。
富について
統一(unify)ではなく
統合(integrate)のために使われる富(=時間とエネルギー)は
つねに僅かである。
富のほとんどは
<物>と<事>への
分裂と分析に使われている。
リセット戦争
政治に依存した道徳は不道徳に他ならず
彼らが不実な言語を押し通す結果、
社会は無秩序な行為を受容し始める。
政治家や企業家の支配欲が
われわれの生活やその基盤となる文化や社会を築きあげてきた。
しかし、支配のための競争と
そして極大化した矛盾のすべてをリセットするための戦争を
受け入れる正義を
あらゆる瞬間に複製する平時の文化を築きあげるのは
彼らではない。
われわれの言語である。
そして
不安や怖れ
それらを打ち消すための欲望を引きずりながら
工場やオフィス、ホテルやアパートの寝室で
突如として死を向かい入れるのである。
唯一言語化できない死を。
統合力の在り方
統合力は圧縮力にではなく
張力の側に存在する。
その形成には、圧縮材を相互に直接結合しない前提条件が
理解されなければならない。
互いに純粋に分離させることで
連続した張力によって統合する方法が
「分割して統治」する法律家資本主義の方法の対極にあるのは
統治するシステム自体をテンセグリティから
けっして取り出すことができないからだ。
中枢機能(=大黒柱)がなくては存在し得ないシステムを完全に排除する
史上初の構造の発見によって
構造の認識とその定義は
どんな権力機構も意図的に回避している。
許認可システムによって
記号と言語を再生産する建築家によってさえも。
鋳型について
真のリアリティは構造が生成する。
空間構造こそ人間の精神を表すばかりか
その鋳型にもなり得る。
あらゆる宗教のモスク建築に
かなりの富が費やされてきた。
モスクとは柱のない広大な礼拝堂空間であるが
幾何学的な球状空間を作り出す固体的な建築技術によって
はじめて可能になった。
だからこそ、
その直径には限界があった。
エネルギー宗教
「原子力はもっともクリーンで無尽蔵なエネルギーである。」
このことに半世紀間、毎年、ほぼ5000億円の維持費を費やしてきた。
自己の目的を実現するために
彼らは計算づくで人を欺く。
他人に取り入るために
正義を装うことに使われてきた富は
産業を支えたのではなく
新たな巨大宗教を形成している。
核によって支配されながら
成功を追い求める奴隷たちのための。
その宗教では
テクノロジーを不誠実さを拡大する道具として教育している。
原発技術者
原発の安全性は原発技術者以外にはわからない。
だからこそ
政治家は核の専門家たちに安全性に関するすべての権限を
譲渡したのである。
ただし、
核兵器を開発する軍産複合体(Military-industrial complex)によって
原発技術者を完全に組織した後に
この軍産複合体に譲渡されたのである。
実際、原発技術者にはどんな権限もない。
最終実験
生物学によれば
人類の出現は自然選択(natural selection)の結果である。
人類が自然エネルギーか、ウランを含む地下資源に依存するかの選択は
権力者たちは今のところ主に経済的な諸条件を優先するための
人為選択(artificial selection)に
属しているかのように振る舞っている。
しかし、
生存を賭けたすべての選択は
本質的に自然選択(natural selection)に属する。
なぜなら
人類という哺乳類による
エネルギーの在り方に関するすべての意識的かつ無意識的選択は
太陽系に適応できるかどうか
つまり、惑星地球に降り立った人類の存在理由に関して
最終実験の段階に突入しているからである。