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反対称的

自然は、部分からはけっして全体のふるまいを予測できない
システムをデザインしてきたが
人類は、全体からは決して部分のふるまいを予測できない
疑似システムをデザインしてきた。
例えば、核兵器のように爆発した原子力発電システム。

非単純化

複雑なシステムの統合が
未だうまく制御できない段階にいるのではなく
原子炉を原子核ほど単純化できなかったテクノロジーに
自惚れていただけである。
なぜか?
部分は未だ全体との関係において存在しうるにすぎない。

行動原理

敗北することが分かっているから
戦わない奴隷のための行動原理(Law of motion)は
勝つことが分かってから
戦う議会制民主主義によって作られた。

地球温暖化

事実にこだわる科学者を信じてはいけない。
二酸化炭素を金銭と交換するシステムに
意志を託してはいけない。
真実は事実を統合したものではないから。
         (引用は嫌いだが2009年8月2日の私のブログから最初の引用)

見えない外部

外部から与えられた食糧とエネルギーが
常に不安と恐怖をコントロールできるように
外部から与えられた秩序こそ
意図的に混乱を引き起こしやすくできる。
たとえば
軍事目的から要請された
低量被曝による人体実験を隠蔽するために
考案されたボランティアによる除染活動。

原子力ムラ

危険だけをもらって金(銭)をもらう貧乏な日本人と
電気だけもらって金を払う金持ちの日本人とを
互いに分断する方法を考案したのは
科学情報と引き換えにより高額な研究費をもらう
貧しい科学者ではない。
原子力ムラの支配の方法を
ほとんど誰も知らない。

原子力安全委員会

1978年に原子力安全委員会が発足し、
1979年に原子力安全委員会の行う原子力施設に係る安全審査等を決定したが
1970年にはすでに敦賀発電所1号機が営業運転開始されていた。
開始から10年間の安全審査はまったく機能していないことが分かる。
最初の原発に対して歴史的に持つべき外部からの強い権限は
完全に剥奪されていたのである。

喪失

政府は安全な方法を審査することが難しいから
原子力安全委員会に審査する権限を委託したはずである。
しかし、その専門家から構成された原子力安全委員会は
審査方法を輸入しただけだったので
原子力安全委員会は福島第一原発事故後、
原発安全基準である原発安全設計審査指針の見直しについて
初めて言及している。
トリックがバレはじめたのはここからだ。
原発の安全設計審査指針の見直し案が示されないまま、
経済産業省が、検査で停止していた原発の再稼動を自治体に要請した事実から
原子力安全委員会は持つべき強い権限をすでに喪失していることになる。
この喪失は明らかに政府による「政治的判断」が引き起こしている。