グランチ」カテゴリーアーカイブ

続)軍産複合体

その結果、
国家予算の4500億円が毎年日本の<原子力・ムラ>に当てられている。
この現金と超専門分化的思考方法とを引き換える権力システムに
理系の若者と学者たちは無意識的に安心感を覚える。
権力構造を支えるための
放射エネルギーとエントロピーをより増大させる
非科学的システムに。

軍産複合体(=Military-industrial complex)

「第二次世界大戦以後、
アイゼンハワーによる〈軍産複合体〉が開発してきた、
現金と引き替えに全宇宙から真の富を奪うためのシステムには
「原子力発電システム」と
「金融クレジット・システム」の2つが含まれていた。
不可視の技術的ノウハウの、
膨大な目録を利用するグランチにとって、
地球上のすべての富の合法的な収奪以外に
彼らの目的は存在しない。
こうしたグランチの態度に憧れる、
将来性のあるほぼすべての理系の大学生は
まぎれもなく就活に勤しんでいる。
つまり、この彼らによる進路選択自体が、
理系の科学主義が上述のグランチによる利己主義を採用し、
増殖してきたにすぎないということを証明している。」
『グランチ』バックミンスター・フラー 1983 (梶川 泰司 抄訳)

続)絆

その絆(きずな)は、
人を動かし、物事を処理するための
手綱(たづな)にすり替えられやすい。
実際、子どもたちを被曝させている国家が
最初に絆を求めている。
手綱の語源は靮(たづな=馬具)である。

日本版グランチの構造

セシウムにはグランチの階層構造(ヒエラルキー)を
明確にする構造解析機能がある。
東京電力→文部科学省→マスコミという権力の流れで
情報は確実に制御されている。
このヒエラルキーの構築こそ
原子力発電の主目的だったのである。
(文部科学省は1月3日から4日にかけて、放射能定時降下物のデータの中のセシウム134、137が急増し再び降下しはじめたことを発表したが、同時に東京電力が「異常なし」と発言したため、マスコミは放射能定時降下物のデータをいっさい発表しなかった。さらに文部科学省は1月7日からこの劇的に変化したデータを公開しないようにした。マスコミは当然発表しない。)

弱者

大多数の弱者が取るに足らないと思っている強者は
弱者がけっして許すとは思っていない。
心の中に暴力性があるのなら、
無気力はけっして言葉には転換されないだろう。

反復

社会が採用する効果的な学習方法は反復だ。
反復は脳を萎縮させる。
「除染」と「絆」は
これから40年間も反復される
もっとも退屈な概念だ。
それらが真の解決方法ではないことを
脳が気づいているからだろう。

超低周波

大地震よりも津波は
目に見える最大級の低周波である。
目に見えない電子レンジの高周波のように
人間は超低周波もコントロールしたがっている。
原発の核爆発を誘発できる超低周波による
核兵器以上の環境破壊力は
証明済みである。

科学的確率

格納容器からメルトダウン、またはメルトスルーするような
放射性物質を閉じ込められない事故が発生する可能性の試算が、
10万年に1回だとしていたテクノロジーの絶対条件は、
それが半世紀間に3回もすでに発生することで
科学的に完全に破壊された。
(このテクノロジーでは、
日本の1カ所の原発でほぼ同時に4基が爆発した場合は、
「1回」としてカウントすることになっている。)