被災した農地を
野菜と畜産の「団地」に集約し、
塩害で不可能になった
稲作からの短期転換を口実に
農地や漁業権を徹底的に奪い
穀物輸入国になることである。
新たな構造協議が最優先で始動している。
「グランチ」カテゴリーアーカイブ
逃亡するために
人間の絆が崩壊しているのは
放射エネルギーが原因ではない。
生き残るために
被爆地から避難するエネルギーよりも
お金のために自由から逃亡するエネルギーが
より優位に置かれていたからだ。
被災ユートピア
国家はいまや被災ユートピアをでっち上げた。
生活支援のために
被曝商品の国内流通を拡大し、
さらにその輸出国になれるように。
どんな資本主義も
これ以上の腐敗を物質化できなかっただろう。
絶縁体
エコロジーの闘いは
可視的な緑の段階で始終してきた。
たとえ、やがてすべての原発の廃炉が雑草で覆われたとしても
エコロジーから絶縁した
不可視の権力構造があるかぎり
エコロジーはけっして乗り越えられない。
インスタレーション( installation)
原発は
世界権力構造の最大規模の
軍事的な装置の
組み込み(=インスタレーション)であった。
どんな犠牲を払っても大地に備え付けられてきた。
そのために
彼らは民主主義的に
政治的リーダも任命(=インストール)する。
グランチとは
虚偽と腐敗のインストーラーである。
計画過剰生産
稼働率はより低く管理され
電気エネルギーも
食糧のように過剰生産されている。
原発爆発で失われた発電量は
東電の全発電量のわずか3%であった。
つねに欠乏の正体は虚偽である。
親和性
不誠実さは
放射性との出会いによって
権力との親和性がもっとも高くなる。
(続)衰退期
自然死は稀だ。
死に方は選べなくなった。
死さえ利用する人々がいるから。
衰退期
被曝した人間は二種類に分裂する。
言われたようにはしないで
これ以上被曝しないタイプと、
言われた通りにして
より被曝していくタイプだ。
人間も国家も
これ以上衰退しないだろう。
被曝を超えて
環境だけではなく
事実も広範囲に被曝してしまった。
さらに
事実を支える言語も
そして、
言語を支える想像力も
内部被爆したから
真実はあっという間に
メルトダウンしてしまった。
唯一の生き残りのチャンスは
この閉じた構造から
数千年間の絶望を
自らの思考力で
メルトスルーさせることだ
