学問には
人格を反映する利点がある。
ずるい人間をいっそうずるくする。
緊急時の学者たちは
こどもたちに放射性物質を食べさせるプロセスの
冷静な傍観者になれる。
それには
超専門的な知識と訓練が必要である。
「グランチ」カテゴリーアーカイブ
ゼロの脅迫
ゼロ金利、残高ゼロ、ゼロ円生活
ガス欠、停電・・・・・
みんなゼロの使い方を間違っているようだ。
昼となく夜となく
<何もない状態>に怯えている。
ゼロという
無限を対象化した概念と記号化の革命で
数えられない無限観(=空)から人類を
解放した歴史が忘れ去られ、
誰かの富は誰かの借金だというゲームを
信じ込まされている。
富と借金を合計するとゼロになるという
<何もない状態>を作り出す経済学に。
タイムラグ
子どもたちが
自発的な会話もない教室で
曖昧で散漫な学習に時間を費やし、
大人たちが
動機もないまま解決すべき優先課題を持たない
学問や教育に時間をかけすぎると、
どんな人間をも
怠惰で不確かな人生へと導かれる。
それは大多数から富を奪うために
非同時的に感じさせる
歴史的な企てなのだ。
そして、
情報を非同時的に管理され
ついに健康までも奪われている。
思考頻度
考えることが少なければ少ないほど
人間の自由は減少する。
自由の半減期は短命だ。
実験
自分のことばかり考えるとバカになる
人体実験は終わった。
次は、自分のことばかり考えると
被曝する人体実験がはじまった。
生産者も消費者も新しい実験が好きだ。
兵器産業(放射線医学も含む)は
歴史上最大規模の実験データを無料で入手している。
絶縁国家
独立国家の中でも民主化が最も困難なのは、
明らかに日本国である。
これほどの放射線量でも暴動を起こさないで
静かに受容的な未来を待っている。
絶望からも絶縁している超国家からの
恩恵は何もない。
被曝3世
哀しみにも終わりがあるが
物質の半減期はどんな人生よりも長い。
ヒロシマは自国内の
どこでも複製されている。
クリティカル・パス
危機的な問題を解決するための
工程表の作成に
日数と予算がなければ
科学的なクリティカル・パス方法は
完全に除外されたままだ。
原子力社会に
メタフィジックスは存在していなかった。
細胞被曝
時間がやわらげてくれるような
内部被曝はない。
距離の自乗に反比例する法則を
誰も変えられないなら、
60兆個の細胞ごと移動するしかない。
危機とは何か
この緊急事態とは、
歴史上最大限に長期化する
内部被曝からの物理的な待避と
半減期が終わらない放射性物質の除染方法が
予測的にまったく確立できていなかったことである。
そして、最大の危機とは、
専門分化によって
こどもでもわかる言葉が失われれたのではなく、
こどもでもわかる言葉を作る社会ができていなかったことが
大多数に分かったことである。
