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誠実な日(Integrity Day)

「燃料棒がメルトダウンを起こし、
放射性物質が露出する可能性は10%の確率」
を信じられない人は
すでに西へ移動し始めている。
最初にメルトダウンした原子炉から
撤退しはじめたのは、
電力会社の正規社員だろう。
彼らの忠誠心は
退職金を保障する会社にはあるが
生命を創り出した宇宙にはない。
最初からメルトダウンしている忠誠心に
人類の誠実さ(Integrity)を期待してはいけない。
グランチとの闘いが始まった。

煙のでない煙突

この動的パターンの15日の経過をみれば
茨城、群馬、神奈川、東京の汚染度と完全一致する。
福島に原発を設置した理由は、
中国大陸に原発が作れない理由だ。

(続)延命

原子力テクノクラートは
国家の補助金で延命する
スペシャリストだ。
しかし、
この放射エネルギーの急激な増大は
民主主義が原子力テクノクラートに
その原子力の設計と管理を
完全委託したからだ。

延命

加圧水型原子炉の一次冷却水にホウ素を溶かし込めば
核反応の制御が効果的にできる。
しかし、ホウ素の注入によって
原子炉が修理不能になってしまうので
電力会社は危機を脱する最良の選択を拒否してまで
原子炉の延命を優先した。
しかし、結果として
複数の原子炉から放射線はいまでも放射されつづけ、
すべての原子炉は海水で使用不能になってしまった。
原子力テクノクラートたちは
原子炉はおろか
そこで作業する者の生命も
そして、広大な農地も延命できなかった。
生命の危機的情況に遭遇すると、
近視眼的な利益追求を優先した資本主義は
短期間で残酷な独裁者に変貌する。

(続)計画的陳腐化

津波という自然は
多数の死者と30万人を超える被災者の地獄と引き替えに
原子力エネルギー独裁者のこの計画的陳腐化を
破壊しようとしているのである。
原子力エコロジーの終焉と共に。

計画的陳腐化

原子力発電所の稼働率が
現在その45%まで低下して、
電力不足になっているが
それは一方で
火力発電所のほとんどを停止させているからだ。
火力発電所の稼働率を60%程度に引き上げるだけで
不足分はバックアップできる。
しかし、原子力エネルギー独裁者の出した解決方法は
計画的停電だった。
皮肉にも国民の徹底した節電で需要予測を下回り
この計画停電も一夜で失敗すると同時に、
火力発電から原子力発電へのバージョンアップを目論む
前世紀からのエネルギー計画の陳腐化が
露わになった。

コンクリート詰め

有人宇宙飛行が成功するまでの過程で、
人間の代行者として
大気圏外の軌道を周回し地球に帰還してくるまでに、
いったい何頭の犬やチンパンジーが
その犠牲になったかは公開されてこなかった。
同じように、
原発における
今回のコンクリート詰めの事故処理を担う労働者たちは、
公開されない。
まして彼らは
宇宙パイロットのように
この大気圏内の英雄として
歴史にその名を刻まれることもないだろう。
たとえ、この自己犠牲を受容する労働者が
自分の愛する息子でないことを
願ったとしても。
人間の死でシャットダウンされるすべての技術は
どんな生命にも容認されない。

放射線量

正門付近の放射線量は現在
8217マイクロシーベルト(1時間あたり)
一般の人が
自然界から1年間に浴びる量の8倍を1時間で浴びる場合
24X365X8=70080倍が
自然状態との相対比である。
しかし、
NHKの字幕は「1年間に浴びる量の8倍」
と表示する。
年間被ばく線量限度千マイクロシーベルトから見ると
放射線量の解説は不正行為そのものだ。
5マイクロシーベルト(1時間あたり)を超えたならば
屋内待避するのは法律である。
問題は予測的に
どの地域の人々が
いつ退去しなければならないかである。

1号機+2号機<3号機

このメルトダウンから
人々を救うのは
現場で致死量の放射線を浴びて
命を投げ出す労働者しかいない。
3号機は特別だ。
残された50人を騙してはいけない。