国債は戦費を公債で賄うための厚い外套であったが、
同時に、その下で債務不履行で凍えている姿も隠してきた。
いつものように金利(=配当)は見せ金だ。
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あまりにも単純すぎるデフォルト
デフレからスパーインフレに移行する段階、
つまり経済がより悪化するにしたがって、
人々は価値を決定するシステムにより疑問を抱くようになる。
そして、奪うか奪われるかという単純さと残酷さの正体は、
資本主義の目的が資本主義自体が崩壊する初期設定(=デフォルト)
にあったことに気づくだろう。
あまりにも単純すぎるので、
経済学にもノーベル賞が設けられたのだ。
境界線
宇宙とは、
地球の地上約100km以上の観測可能な球状空間のことではない。
137億年前に生まれた物理的な宇宙全体は部分にすぎない。
宇宙という境界線はない。
宇宙は生成・膨張・収縮・消滅するすべてを含む。
すべてには、同時的と非同時的がある。
世界経済不況は、境界線だらけだ。
だから同時に起こる。
人間の意図によって。
習慣
人類にとって深刻なことはほとんど作られたものである。
例えば9.11と連動した経済危機。
不安と恐怖を受け入れる習慣は
ますます利用されている。
デフレ
ノウハウがない正規労働者にも、
悲しい長い昼と
楽しい短い消費の夕暮れと夜がある。
消費がなかったら、
苦痛なほど退屈してしまうなら
すでに見えない牢獄の模範囚だ。
デリバティ豚
豚は太らせてから潰す。
しかし、うっかり太らせすぎて
餌代の金利に追われて
だれも潰せなくなった。
国家でさえ。
そして、
派生的で独創性がない人(derivatives)から愛されている
豚のために一生働くことになるだろう。
シナジー
会話のない民族は滅びるのは、
お酒のない民族は存在しないことと関係している。
どの民族も微生物学ができる前から
最初のシナジーを発見し完全に利用していた。
シナジーに課金する国家は存続できないにちがいない。
それはだれも尊敬しない社会で
知的ではないからだ。
不可能な構造
「不可能な構造」は、
最初に「可能な構造」からデザインされる
という基本ルールがある。
その逆は存在しない。
なぜなら、
われわれの脳以外に不可能な世界には住めないからである。
パースフェクティブの牢獄
テレビを見ないと落ち着かない、
デジカメで記録しないと不安になる世界人口は増えている。
その結果、ハイビジョンテレビとデジカメはだいたい同じ価格になった。
テレビを見ると洗脳されるなら、
風景画やデジカメの映像からも洗脳されている。
効果的に洗脳するには、
情報を無意識に共有させればいい。
古代の洞窟の壁画には存在していなかった
現代人の遠近法的理解は、
いまやシステムの強化に利用されている。
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0701/escher.html
http://synergetics.jp/gallery/index.html
☆参照
「超遠近法で解くエッシャーの秘密」 アニメーション公開
http://synergetics.jp/escher/index.html
絶滅
15年前は、志のある若者たちは、
正規雇用よりも非正規雇用のほうを選んだ。
しかし、今は非正規雇用の人が正規雇用になりたがっている。
毎年5万~15万種が絶滅し過去の絶滅の数万倍の速度で絶滅しているが、
それ以前から、様々な未知の原因によって、
99.999%の種はこれまで絶滅してきたのである。
絶滅を恐れてはいけない。
バイオスフィアに正規雇用されないようにプログラムされている。
企業の存続期間は、人間の平均寿命よりも短命である。
(平均25年以下である。)
正規雇用されるための職探しよりも、
どんな目的のために何を実践できるかを学ぶほうが
絶滅しにくいだろう。
太陽系に存続できる唯一のシントロピーに到達した
バイオスフィアのように。
