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量子化 vs. 規格化

真のモジュールは、統合された他との互換性を備えた
システムの<有限な分割方法>としてデザインされる。

産業界の標準化された生産方式や製品管理の過程で採用される
<規格的な存在>としではなく、
宇宙は、原子や分子や量子飛躍におけるエネルギー量において
モジュールによる単位化(=量子化)を採用している。

それらは、教育と労働の場における強制権を行使するための<規格化>とは異質であるが、
それゆえに、いまや健康権を行使するために身体と病気さえも
<規格化>で統一されようとしている。
<規格化>は原因と結果の相互関係を、統計学的に歪曲し破壊できる。
視聴率や支持率の概念なども民主化を偽装するための規格化に成功している。

<規格的な存在>は、統合された他との互換性と変換性をしばしば破壊するための
権力テクノロジーの絶え間ない浸透力を形成する。

<規格的な存在>は、真のモジュールと決定的に異なる<分割の無限性>に
その存在理由を自ら規定することによって、
<分割の無限性>を、放射エネルギーで補填し続けているのである。

続2)デザインサイエンスの課題

純粋な構造システムの実験は
バックミンスター・フラーの時代に、
十分にそして、ほぼ完璧に追求されている。
しかし、彼は<複数の卵を一つの巣>に生まなかった。

実際、その実験は300例を超えていたのを、
私は、フラーの全クロノファイルのアーカイブを
2ヶ月間かけて閲覧して確認した。

フラーの絶えず変容する構造実験によって、
編集されて生成されるタグ(=複数の巣の互いに異なった名前)と
それらを包含するアーカイブが
フラーの死と共に閉じてしまったがゆえに、
クロノファイルに眠る、それらのまだ接続できていない情報群に
新たな秩序を与えられるデザインサイエンティストは、
現在のフラー研究所には不在である。

研究し、開発し、プロトタイプを生成しない
アーカイブ内部に精通した情報探査方法から、
どんな卵という動的な<フィジックス>も生まれない。

デザインサイエンスの課題

素材の変革は、イノベーションの専門家が夢中になるだろう。
形態の革命は、投資家をうっとりさせるためのデザイナーの手段になるだろう。

それゆえに、人々の生活を短時間に、少ない時間とエネルギーコストによって
豊かにするデザインサイエンスは、つねに不在であった。

包括的なデザインサイエンティストにとって、デザインサイエンスの課題とは、
物理的状況に制限されていながらも、対応可能な問いかけとして繰り返し現れる時に、
それらの困難さに挑戦するためのマインドの独自な反応であるが、
その局所的な差異において、つねに矛盾していると思われる課題である。

数学的に、物理的に、経済的に、
そして、しばしば、概念的に、哲学的に。

異質な二つ(twoness)

互いに対立し、最終的に一方が他方を打ち負かすために、
互いに異質な二つの相互関係(twoness)は、
イデオロギーの場合、意図して作られた<現実(リアリティ)>だった。
これ以上の幻想は存在しないにちがいない。

宇宙では、互いに対立し、互いに異質な存在は、
相補的に統合されている。

電子と陽子からなる原子核構造や、
張力と圧縮力からなるテンセグリティ構造など、
互いに異なる非鏡像的な異質な二つ(twoness)から形成されている
その例外がない現実から、日々の生存が始まる。

分離した異質な二つ(twoness)は、
互いに対立する方法ではなく、受容し統合する方法の始まりなのである。

40年の懐胎期間

飛行場に着陸した飛行機の機体は、巨大地震に対しても安全であるが
飛行時は、さらに安全である。

住居の安全に対する構造に関する観念や概念は、
建築学が扱う形態の中だけで作られてきたものだと考えざるをえない。
静止した物体を前提にした設計方法と法律は、もはや時代遅れである。

複葉機からジェット機までの僅か40年の懐胎期間で
航空力学は、宇宙に着手したのである。

欠乏のための経済学

現在の富裕層は、
大多数に対して、強制か束縛、または矯正を行わないかぎり、
大多数がより加速度的に増加する傾向にあるという前提から
民主的なコミュニティの規範を形成している。

同時に、加速度的に増大する
エネルギーと食料、そして住居の欠乏こそが、
他者の死を制御できるという
経済学(=法律家資本主義 Legally Piggily)に誘導することで
自らへの支持を持続させる。

あまりにも不変的な

バックミンスター・フラーから開始された
モバイル・テンセグリティシェルターの開発の根拠とその歴史は、
金や土地を所有することで
周期的な経済破綻から逃れる方法が、
絶えず稀少性という基本的条件を維持し拡大する権力構造の方法であり、
それ自体はエントロピックで
それゆえに、非再生的な有限な金や土地によって
経済を可能とし必要とすればするほど、
人間の生命と人生を危険に陥れるあまりにも不変的な方法として
大多数に受容され続ける歴史と反対称的に重なるのである。

ほとんどの建築家は、彼の先進性を模倣するが
かれの反対称性を理解しない。

表裏のトポロジー

グーグルや他のSNSなどは、
いまや、個人を監視し、管理し、さらに
自主的に、やがて無意識的にも自己を訓練し、
さらに自ら矯正していくシステムから
個人が意識的に、群れから完全に逃亡し、
新しい群れに出会うための
独自なテクノロジーを発達させない社会には不可欠である。

グーグルや他のSNSなどは核兵器のような大量殺戮兵器開発よりも
安全で確実な安価な方法である。
大多数の個人と共有できる無料アプリだったから。

この無料アプリは、著作権法で22世紀まで保護されている。

監視と逃亡、学習と矯正、管理と共同、陳腐化とバージョンアップは
いまや、表裏のトポロジーで一体化している。

ローカライゼーション(地域化 localization)

個性は、民主主義よりもはるかに権力によって制御され、
教育は、その権力の構造によってローカライズされる。

個性化が独創性を加速する方法ではない。
個性による職業的な同一性は、
その手段であり、権力の作用効果である。

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☆ペンギンの翼は、自然の個性化を果たしている。yk