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非戦闘員

国家の防衛ために戦争を仕掛けるのではない。
非戦闘員が生き残ることを名目にしてなされるのだ。

自らが生き残るための人道性を名目として
核の傘の中で互いに被曝しあうように
すでに訓練されているのだ。

核の傘

ヒロシマの168倍の放射線量がうずくまる地域に
いまも30万人の子供が生活している。

これは、日本政府が開発した
核爆発後の核の驚異を隠蔽するための
史上初の核の人傘だ。

この傘は、いまも拡げたままである。

統治

日本国内で民主的な革命を望む人々は増えつつある。
しかし、<革命>を望む人々から
日本を<統治>するという言葉はまだ聞かれない。

他国から長期に統治された経験から
自ら統治することを拒んでいるように見える。

しかし、実際は統治を恐れるほどに分裂が進んだのである。

生産的な仕事

戦争するために
いまや多くの人々が
社会で生産的な仕事に従事できていないことだ。

成熟した知的な人間でさえ
知識以上に非生産的な仕事が好きだから。

レオナルド・ダ・ビンチ

バックミンスター・フラーは
しばしば20世紀のレオナルド・ダ・ビンチと形容されてきた。

芸術家・科学者(アーティスト・サイエンティスト)を
60年代以降の<独創性>によって図るのは
ある種の政治的意図から生まれている。
ーーーー<独創性>が自由経済の証として映るように。

独創性を、政治的、社会的要因によって影響を受けない
自律的な自然的要素とみなすのは、危険な視点である。

真の<独創性>とは、存在の起源にまで到達するビジョンである。
それは、共有された政治的、社会的現実を一瞬にして破壊する作用がある。

空虚

廃炉にするかさえ決定できない空虚
もはや消滅した人間が残した空虚の中で
利益率を最大限に上げて暮らす企業体とは何か。

この空虚は
埋めるべき欠落を補充するものでも
まして、システムを陥没させるものでもない。

空虚という非存在は
いまや法律的な存在に成りすましている。

規範

労働は、より密度を増しながら
より高い生産性を獲得するため
あらゆる革命的な方法を開発せざるをえなくなるが
経済は、効率的な生産性を鍛えるよりも
新しい資源をつねに独占しなければ
消滅する運命にあるのである。
——–もし、軍事力がなければ。

革命が個性化と稀少性からもたらされ
揺るぎなく形成される基本的規範が
終焉する時が来るのである。

解決方法

服従する人は
服従を回避する方法を
批判しない。

可能な解決方法を回避する人々を
批判しない人々が
解決方法を批判できるとは限らない。

反個性化

学校における学力と所得の階層化を通じて個性化が求められる時代に
シナジェティクスとデザインサイエンス教育があるとすれば
個性化の破壊プログラムとして映るに違いない。

実際、個性化とは独創性を封じ込めるための
一種の身体矯正なのである。

シナジェティクスとデザインサイエンスは
成長段階のこどもの集団性によるモデル言語の創出から開始されるからであり
学校が管理維持する権力による記号システムが最も恐れているのは
その生得的な力なのである。

シナジェティクスは、反個性化へのメタフィジックスである。