金貸しは風は貸せない。(海の民の諺)
The banker cannot led them the wind before the wind blows.
「グランチ」カテゴリーアーカイブ
分離する抵抗
経済と政治の関係は、それほど基本的ではない。
哲学と政治の関係は、
科学と産業の関係と同じように基本的である。
哲学と科学は、
分離されて教育されてきた。
それは哲学的でも科学的でもない。
つまり、政治的なのだ。
循環について
闘争と真理が生成する循環がなければ
やがて存在しなくなるのは
対話ではなく人間である。
構造デザイン
テンセグリティの構造デザインが
最初は構造を構造自身から引き剥がす
限界構造という概念から始める時、
剥がされて露わになった残余が
建築ビジネス用のリダンダンシーである。
リダンダンシーこそが
つねに構造デザインを
自然の構造であり続けることを妨げるための
国家管理の装置の中に位置づけるものである。
固体建造費2250億円
構造については、
〈利害関係のある〉素材による構造とパターンと
〈利害関係のない〉リダンダンシーとの対比と
大地という基礎にすべての自重を流すモデルと
そして、
固体の優位性を放棄しなければならない。
<宇宙には固体は存在しない>RBF
安全システム
監視よりも安全システムに
関心が移行しつつある。
リダンダンシーの過剰から
許容の限界を拡大することで
完全に逃れられる
ある種の威嚇をでっち上げる。
監視よりも約束事で
支配の形態を再生産できる。
解離 (dissociation) のすすめ
テンセグリティ構造には、不連続性が存在し
圧縮力と張力は非鏡像的な相補性がある。
権力の組織間には、連続性が存在し
有機的な関係も生成されるが、
そこにはアナロジーも相似もなく
機構と様式の分類カテゴリーがあるだけである。
分類カテゴリーこそ
権力がリアリティを生成するプログラムなのである。
そして、われわれの教育過程でも頻繁に利用されている。
テンセグリティを学ぶことによって
人類はそれらのプログラムから短時間に
一時的にも解離できる。
この統合性の喪失なくして
テンセグリティによる統合が困難になるほど
概念の牢獄に繋がれているにちがいない。
非鏡像的な相補性こそ、
原子核に存在する宇宙の秩序の1つである。
逃走と包囲
テンセグリティにおける張力ネットワークは
圧縮材を攻囲し、圧縮材を介して、
そのネットワークは貫かれる。
しかもその圧縮材は、ネットワークを拠り所にする。
網の中で逃げ惑う無数の魚の個別の運動が
球状の網を形成するように
その網の半径は
魚の全方位的に逃亡する放射エネルギーだけではなく
球状に周回しながら円周方向に多角形状に衝突する魚たちの逃走を
包囲するエネルギーが維持しているのである。
抵抗する構造システム
自己の自己への関係においてしか
シナジェティクスモデルは発見されないだろう。
自己と環境
宇宙と自己との相互作用を再構成することは
おそらく根本的な課題であり、
デザインサイエンスにも不可欠な緊急課題である。
そして、
自己の自己への関係においてしか
政治的権力に対する永続的な抵抗方法も存在しないだろう。
肯定的デザイン
ほとんどのデザインは
自己規律から逸脱した
肯定的情況から生まれる。
宇宙がテクノロジーであることを
否定する情況から生まれる
デザインの短命さがそれを物語っている。
シナジェティクスが
政治的権力(グランチ)への抵抗に関わるのは
自己のテクノロジーとモデル言語との峻烈な関係性に到達した時だ。
それこそが、自己からの離脱を可能にする
肯定的デザインをもたらす唯一の方法だ。