グランチ」カテゴリーアーカイブ

シナリオ生活

生きているときに
忘れているのは
生きているだけで
十分に幸福であるという瞬間である。
他人を利用していながら孤立する複雑な人々は
より大きく彼らを支配するグランチに依存する生活によって
幸福になれるという幻想に浸り続けている。

直観期

絆どうしは絶えず未来について語り合うが
<半減期>の未来とは無縁だ。
未来で再開するのは、愛情ではなく
放射エネルギーの渦にすぎない。
絆は愛情を騙すエネルギーに変換されていることに
気づかないほど、われわれの<直観期>は確実に衰退している。
それが原発で被曝する前からだとしたら
敗戦の構造の現れにちがいない。

失敗しないシステム

被曝の報酬は除染の仕事だ。
それが一番うれしい人々は
原発を再稼働して、復興するだけでは物足りない。
地震の予知をしながら
オリンピックをしたいのだ。
それらのすべての報酬を税金で支払う
失敗しないシステムは
原発が爆発してもふたたび自然災害にできるから。

もう一つのテクノロジー

国内の空中での核分裂の実験は
ヒロシマから始まってフクシマで完成した。
目的がどうであれ、基本的なテクノロジーの作用効果は
大気圏内の爆発に伴う殺傷可能な放射エネルギーと
被曝物質の拡散によって、長期的に証明できるのである。
生命圏の修復にかかるすべての修復費用と
生物的な損傷を十分に修復するための開発費用とを
負担する<もう一つのテクノロジー>がないま、
核分裂の再開を議会制民主主義が採用する場合、
生命圏の修復にかかるすべての修復費用を除外する
テクノロジーを解体することは、
科学的知識とモラルを欠いた政治家や専門家ではなく、
そして、科学者の課題ではなく、
もはや法律ではなく、
個人の想像力なのである。
想像力こそ、自然からハッキングされた
原初的なテクノロジーである。
あまねく宇宙では、それは
重さのない誠実さ(integrity)に変換可能である。
2015.03.11

信用(reliance)

人を当て(rely)にしたいときは
その人を信頼(reliance)しないと
頼る(rely)ことはできない。
誰かに頼ることは、副作用(side effect)として
「縛り直す」行為を伴うのである。
この副作用を巧みに利用して
銀行は、金利を払える人だけを
信用(reliance)する経済システムを維持してきた。
その結果、お金に依存しはじめると
人間を「縛り直す」システムが作動するのである。

放射的

科学とはテクノロジーの発見とその在り方を探求することであるが
権力は包括的なテクノロジーの在り方とその権限を科学者に委託しなかった。
まして、政治家には委託しなかった。
それが権力というテクノロジーの在り方なのである。
つねに権力的であリ続けるためには
そのテクノロジーは放射的なのである。
放射的とは、解離、拡散し、そしてそれらを隠蔽し、
けっして信頼を形成しないエネルギーのコントロールなのである。

情報について

人間の一生を支配するのは、運ではない。
知識や知恵を形成する情報である。
その政治経済の情報源だけではなく
科学的な情報源を絶えず間違った情報に組み替えれば
大多数の運命や知識、そして一生を支配できる。
教育もまた外部から宿った間違った情報によって
新しい教育の懐胎期間が人間の平均寿命以内とは限らない場合
暗黒時代(Dark Age)は容易に維持できる。

志願兵

生き方を自由に選べない構造は
死に方も選べない時に、もっとも強大になる。
しかし、例外的にこの構造には
自由意志で国境を越える志願兵が生まれる。
有志連合に参加したい日本政府は
自由逃亡者をテロリスト予備軍として
出入国管理で待ち伏せしたのである。

軍事利用

優れた科学技術者は
原子力を平和利用として考えたが
軍事利用をさせない方法を用意しなかったのは
その多くが軍産学複合体(Military-industrial complex)に
軍事利用のために雇用されたからだ。

正月

春節とは、太陽と月が黄道面上で一致し
火星と天王星と木星、そして
土星と水星がその軌道面上に並ぶ時が正月である。
その優れた天文学を放棄したのは1872年12月3日であり
1873年1月1日の西洋暦に改暦された日だ。
明治維新期に西洋の制度や技術、文化に変換した日でもある。
そして現在、西洋の<後方支援>に夢中なのである。