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危険な哲学

本当に現実化(realization)する過程にはしばしば、
現金化(realization)の前提条件が課せられるのは、
その行為を唯一理解(realization)可能な
革命(revolution)と思い込んでいるからである。

そして、それこそが、人類がつくり出した
もっとも危険で平凡な哲学である。

エネルギーと食料の受容体

人間の生活空間を維持する構造は
ヒトという哺乳類の持つ生物学上の特性とかかわっているかぎり、
持続する経済活動に必要な
休息するための物理的な窪みに
合理的に構築されるべきである。

その窪みとは
エネルギーと食料が生産され、保存されなければならない
宇宙の受容体なのだ。

構造について

宇宙の不変的な<構造とパターン>のモデル(model)のほとんどは
まだ未発見であるが
建築家は物質に関する構造モデルを発見してこなかった。

建築家は、<構造は、クライアントの好みに応じて構造を変えることができる>と
いう誤解を与え続けている。

それは外観上の形態(form)デザインにすぎない。

合金とその構造は絶えず発見されてきた。
試行錯誤のみの方法で。
そして、部分からのどのような推論も合金に発見には有用ではなかった。

構造デザイン

「原理には重さがない」という科学的概念を
メタフィジカルな思想とのインターフェイスにすることによって
飛躍的な構造安定性と強度・剛性をもたらす
質量のない数学的なパターンを構造デザインの対象とする。

その方法論は、直観による絶えざるモデリング以外には存在しないだろう。

二つの現実

貧乏が最終的なバイオスフィアの現実としては存在しないように
金持ちも存在しない。
過剰と欠乏の概念をコントロールする記号テクノロジーが存在するだけである。
より働かない自由は奪われ続けている。

無管、無柱、無線、無軌道のモバイル・シェルターの生産によって
ユーザは二つの現実の悪しき相互作用から脱して
<宇宙エコロジー>を発見するにちがいない。

数学性、科学性、客観性

シナジェティクスの数学性、科学性、それらの客観性が、
モデル言語の有効性にしか根拠が求められないかぎり
その有効性の実証はメタフィジックスによる
フィジックスへの変換方法に求める以外にない。

バックミンスター・フラーの『シナジェティクス1,2』(1975,1979)出版以後、
他者によるそのメタフィジックスによるその変換方法の獲得は驚くほど稀であるが、
そのことによって、彼の天才性が評価されているわけでもない。

続)アンチ・イノベーション<innovation>

自然にイノベーションやリノベーションは存在しない。
自然はすでに統合されたテクノロジーである。

群れから離れた個人がまったく新しいものを、発見、発明してきたのは
自然からの情報を受け取れやすくするためである。

自然からの情報を受け取れやすくするための自己教育方法から
シナジェティクスは生まれた。

自然からの情報を受け取れやすくするための
効果的なメタフィジックスの教育方法は
大学には未だ受け入れられない。

教師の存在意義が奪われるという妄想が支配しているかぎり
自己のテクノロジーは進化しない。