コスモグラフィー」カテゴリーアーカイブ

レイマン

シナジェティクス原理に言及している論文や本からではなく、
また研究室やスタジオではなく
原理が誕生するモデリングの現場において
シナジェティクス原理の誕生に立ち会い
その爆発力を確認できたなら、

原理の存在の証明にために
シナジェティクス理論の開発者としてよりも
原理が導くデザインサイエンス革命の実践に
再び立ち向かうのである。

レイマンとしてレイマンたちと共に。

主体的個性の役割

シナジェティクスは
数学、物理学と
経験科学としての生物学と言語学
そして
メタフィジックスを含むばかりか
<クリティカル・パス>という
人間諸科学を包括した最初の科学哲学によって
認識可能なもの、なすべきこと、
実現可能な物理性と経済性を決定するために使用される。

この決定に主体的個性が関わる役割はほとんどない。

なぜなら、主体的個性が宇宙の中に存在する動機とは
依然無関係であるからだ。

見ることすらできないもの

「構造」という名詞の背後に隠れているものを
一つ残らず解放しなくてはならない。

バックミンスター・フラーは
その手段を<modelability>と名付けていた。

<modelability>をどう日本語化するか以上に
それなしでは
見ることすらできないものこそが
モデル言語である。

ありふれた言語の
予測できない結びつきの中に
<modelability>は現出する。

デフォルト的破壊者

シナジェティクスの探究とは
自己に対して自己以外のすべてでありつつ
再び自己に戻る
デフォルト的破壊者への道

あるいは
自己の真理を失いながらも自然からの啓示にうたれて
真理を再発見するデフォルト的存在への道

それらは互いに相補的である。
—–同時的に、非同時的に

原理的選択

デザインサイエンスとは何か。
思考の根底にある<原理的選択>の場の発見と
その場の発生条件をデザインする行為。

原理的選択によって
知識や行動様式、感性と鋭敏性などが
選択されるのではなく制限されるのである。

デザインサイエンスは
あまりにも広範囲ゆえに。
専門分化からは理解できない。

とりわけ、美学的な関わりは僅かである。

無意識からの

構造の深層において横断し、固体以前にあって、
圧縮力と張力の相互作用で構造を支えているのが
システムの統合力であるのを明かされたにも関わらず
構造に意味を与え続けている
表層的な作用こそが
無意識を無化させているのである。

テンセグリティよりも前に
構造は存在していなかった。

無意識の構造ではなく、無意識からの構造が。

アモルファスな等方性モデル

シナジェティクスの誕生によって
リアリティが生まれる場所は移動したのだ。
それは書物や教室から
映像や形態の側、まして結晶質に移動したのではない。

言語の内的で交差した
アモルファスな
均質で等方性のシナジェティクスモデルへ
リアリティは誘導され続けている。

シナジェティクスの批評家

シナジェティクスの探究において
評価されないと不満を抱いたり
憤慨するタイプには
科学や数学の知識の欠如ではなく
メタフィジックスの欠如がある。

バックミンスター・フラーの時代に生まれた
シナジェティクスモデルを模倣しただけの
シナジェティクスの批評家たちが
みんな死んでしまった。

メタフィジックスの欠如から
惑星地球での目的意識は理解できなかった。

しかし、それらは、シナジェティクスの理解まで
さらに150年間続く理由ではない。