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誘導システム

シナジェティクスモデリングは
原理の探究過程で自己自身の変化を誘導する試みであり
自己表現を目的とした自己と他者の相互関係を
単純化する試みによって
深めていく手段という理解から脱しなければならない。

前例のないシナジェティクスモデリングが
論文や特許を目的に利用される開発の諸段階から
生まれない理由でもある。

シナジェティクスモデリングは
直観による原理への誘導システムである。

誘導システムに誘導するのは
非人格的なメタフィジックスである。

構造とパターン再考

シナジェティクス・モデリングによって
基本的な構造とパターンを問い直すということは
その現実的な破壊
あるいは、その解体から
全く異なったモデリングへの転換、
こうした過程へと到るような
新たな概念の存在の気配を
感じることを意味している。

構造とパターンという
無機質的で幾何学的な純粋概念を媒介させながら
誰か他人の権威を受け入れてしまうような
意志の状態から脱出する瞬間の気配なのである。

 

プリミティブな動機

教育が自己のために生きる目的と
矛盾しないかぎり
絶えず自らが自己とともに生きる行為を
利己的と見なすであろう。

自己に対して生きる目的と行為が失われるほど
プリミティブな動機は、つねに背後に曖昧に残されてしまう。
忘れ去られるように。

局所的な有限性

人々は自分のために
自分の利益のために
そして、自分の家族のために生きる。

しかし、それらの目的に生きる者が
絶えず自己とともに存在することにはならない。

さらに、自己を含む宇宙のために
存在することへの移行は
有限性に自分自身が繋がれている幻想に
直ちに呼び戻されてしまうだろう。

税金で構築される国家の安全システムこそ
この有限性という幻想の終着駅である。

安全システムが
たとえば異常気象による短期間の異常な雨量という概念で
自らをシステムから免責できるのは
この局所的な有限性なのである。

(利根川水系という浮かぶ都市に住んでいる前提条件こそ
無限性に基づいた自然が導く安全へのテクノロジーを生むに違いない。)

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安全メカニズム

安全メカニズムを機能させているのは
国家権力であるが
福島原発が生成するトリチウムの水蒸気雲は
植物の光合成レベルの安全メカニズムを
短時間で変容してしまったが
彼らはその過程で死滅するわけではない。

植物には
少ない太陽光でも生存可能な
葉緑体とミトコンドリアを用意できる
テクノロジーがある。

大気圏内の安全性を制する人類の軍事テクノロジーは
植物ほどにも達していない。

感覚器

生物濃縮は、蓄積されるばかりだが
被曝を感覚器で捉えてそれを回避する能力は
まったく蓄積できない。

つまり、人間は、放射性物質がバイオスフィアの居住圏から
ほとんどなくなったときにやって来たのである。

最初のモデリング

シナジェティクスの自己認識は
モデリングで十分である。

シナジェティクス・モデリングは
自己を外から見る行為に他ならない。

しばしば、その行為は
自己の思考方法から逸脱する偶然性を
呼び寄せる前提条件を作り出すのである。

自己を外から見る自己は
最初のモデリングの対象である。

最古のモデリング

まったく思考されなかったものをモデリングする。
発見すらモデリングの後にやってくる。

この方法が最古のモデリングである。

つまりシナジェティクスモデリングは
言語以前の直観的な概念破壊であり、
夜空の星々から新しいナビゲーションの方法を
読みとることにほかならない。

元素存在比

セシウム137は、第2次世界大戦中の核兵器の爆発実験と
その後の原子力発電所からの放出物によって生成されてきた。

核実験と原子炉の爆発によって大気圏に放出されたセシウム137は、
すでに水に吸収された。

自然は、70年前に始まったセシウムの元素存在比をけっして許容しないだろう。

自然が許容するなら、人類の存在理由がリセットされる時のみだろう。