物事の単純化には2通りある。
小さい物事に分けてみて、それをやり遂げるのが
楽になると感じてから始める方法と、
物事をより統合するために、
より単純化し続けた後に
高度な単純化の難しさ以上に、<直観と美>を感じる方法。
「コスモグラフィー」カテゴリーアーカイブ
天測航行(astronavigation)
月は楕円軌道を描いている。
その見かけの大きさも変化するほど
地球との距離は近い。
その月明かりがなくても
金星と木星が海に反射する明かりによって
外洋を航行する人々の島で
天測航行(astronavigation)の概念が発見されたに違いない。
しかし、その発見には
それらの惑星がつねに太陽の軌道面と
ほぼ平行な楕円軌道を形成している発見が
先行していなければならない。
そして、天測航法による「位置」の概念は
2つの天体について位置の線の交点から現在位置を知るための
テクノロジーを形成したのである。
動くものから動くものとの関係の法則を
見出す行為は
すべてシナジェティクスへの道である。
トポス(場所)
風はいつも移動する。
風が吹かない場所が移動するから。
デザインサイエンス
デザインは、形態の変換ではないし、
テクノロジーの翻訳でもない。
デザインサイエンスでは
それを原寸大の物質にすることより
その方法を発見することの方が困難である。
その方法こそ、創造的な才能で
デザインできると考えている限り。
閉じた自由
お金が「鋳造された自由」なら、
テンセグリティは
振動する「閉じた自由」である。
「鋳造された自由」は、つねに変動するがゆえに
外部に安定を求める。資源や土地やゴールドに。
「閉じた自由」は、つねに外力を振動と共鳴に
変換することによって、構造安定性を生む。
遠隔作用論
圧縮力の影は、張力ではない。
真の張力に影はない。
テンセグリティの張力は、不可視の包括的な重力に近い。
つまり、圧縮材に対して働いている力は
月や惑星が互いに働いている力である。
自由な視力
狡猾な言葉を囁くための政治や経済的思考は
他人と同じように見る行為を優先する。
自然を発見するためには
見る行為は絶えず破壊されやすく
デザインされる。
素晴らしい技術や学問を発展させるための思考でさえ。
あるがままを見ることは
ほとんど稀か不可能であるという思考から
破壊していく場合、
それに続く破壊の恐怖から
自由でなければならない。
自由は、発見された世界で満たされるのではなく、
あるがままの現実を見極める試行錯誤と
それを記述する言葉にある。
Vision
時間は退屈すれば長く、充実すれば短いが
ビジョンに退屈すれば短く、充実すれば長く感じるかもしれない。
自分以外の他者のために自発的に
開発する仕事から新たな機能が生まれる。
ビジョンは本来、可視光線での出来事を超えた先見性であり、
宇宙での人間の役割に関連している。
軌道
再び満月と焚火の夜がきた。
満月は違って見える。
同じ焚火を同じ薪で再現できないからではなく
焚火も違う軌道を通るから。
元素産業
ウラニウム元素を扱う原子力産業よりも
食べられる元素を扱う農業のほうが
人類には有用な元素産業である。
その元素産業は
太陽光と水と二酸化炭素で永久に運営される。