理化学研究所は、ネイチャーの論文を撤回させたにもかかわらず、
国際出願していたSTAP細胞作製法の特許について、
複数の国で出願の継続手続きをとったのは2014年10月24日である。
この判断は、理化学研究所のそれまでの関係者への
組織的な処罰と矛盾する行為であった。
欺瞞的な組織によっって
監視され厳しい制限を課せられた
科学実験方法とその結果が
真であるとは限らない。
真なるものは全体に宿る。
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非論理的に
何を学ぶかではなく、どうやって学んだかは教えられる。
しかし、どうやって発見するかを、だれにも教えられないのは、
どうやって発見できたかが、自分で理解できないからではなく
シナジーはつねに全体からやってくるからだ。
シナジーの発見は、非論理的にしか経験できないが
発見された自然の秩序は直観的に
そして、論理的に新しく理解できる。
シナジェティクスモジュール
自然のモジュールの生成方法は一つだが
そのモジュールの構成と分解の仕方はほぼ無数に生まれる。
その構成と分解を学んでも
モジュールの発見には至らない。
自然のモジュールの生成方法は、つねにシナジーである。
権力と圧縮力
圧縮力が幅をきかせるところに張力は存在できない。
取るに足らない存在だから。
圧縮力と張力が互いの影になるとき
圧縮材が連続するときである。
張力が全体に連続して機能する構造では
圧縮力は分離された圧縮材自体しか圧縮しない。
張力が圧縮力に変換される時、
張力と圧縮力は
非鏡像的で相補的である。
われわれの権力と愛は
まだ相互変換されたことはない
それぞれの影なのだ。
暗黙の了解
建築の構造において
圧縮材が一つ多くても過剰を心配しない。
そもそも構造の安全率が5倍以上でデザインしているからだ。
建造コストが過剰になるような建築ビジネスは
専門技術者たちの暗黙の了解によって支えられている。
テンセグリティにおいては
張力材が一本多い方が、一本少ないよりも危険である。
シナジーが劣化するからだ。
シナジーは、自然の暗黙の了解から生まれる。
独創性(Originality)
創造的模倣とは傲慢な独創性の出発点である。
シナジェティクスの学習段階でも
すでに詭弁的な模倣が多すぎる。
シナジェティクスの目的は
自然を模倣することではなく
自然を表現することにある。
すべての学習段階は
自然を知らないことに意味がある。
学習の方法は学習内容よりも先に学習されるが故に
学習の方法にシナジェティクス的な革命理論が潜んでいる。
真の独創性(originality)は
人間独自の創造性(creativity)を否定する領域に
到達する方法を含んでいる。
道は選べない
金を稼ごうと思ったら、古い道を選ぶ。
そして、反復された思考を受け入れる。
ただ生きているだけの場所から
新しいことをしようと思ったら
どんな道も選べない。
その道はまだ存在しないからではなく
道とは名付けることのできない
まだ反復されていない思考方法だから。
幸福な構造
不幸な人々が、より不幸な出来事によって慰められるように
圧縮材は、さらなる圧縮材によって補強され
構造はより重くなる。
全体は部分の集積から類推されやすくなる。
張力材は、さらなる圧縮材の省略によって
圧縮材をより統合し
構造はより軽量化される。
部分の集積から全体は形成されない
<非物質化(ephemeralization)エフェメラリゼーション>を具現化する。
幸福な出来事が、さらなる幸福な行為によって
幸福を忘れるように。
ユニバーサルジョイント
テンセグリティは
ジオデシック構造とそのパターンの探究から生まれなかった。
バックミンスター・フラーによる
ユニバーサルジョイントの動力学的な構造とパターンの
分析から生まれている。
多軸ユニバーサルジョイントが発明された時には
回転角度を変える動力伝達のための革製の可撓的な結合部品があった。
角度変化の耐える可撓的な結合部品を張力材と見立てた時
圧縮材が不連続なオクテットトラスの
最初のテンセグリティ構造が発見されたのである。
ジオデシック構造を閉じた球状テンセグリティに変換したのは
最小限のテンセグリティ構造が発見された後である。
ジオデシック構造は、圧縮力と張力が分離しないまま
それらが非同時的な相互作用をしている
総三角形化した特殊な場合である。
圧縮力と張力を純粋に分離したテンセグリティ構造原理の発見は
偶然よりもはるかに概念形成のためのモデル言語の構築に依存している。
相互作用
都市に定住させる19世紀的テクノロジーによって
人々は未だ静的に生きている。
長期に滞在できる宇宙ステーションでは
電柱や上下水道は存在しない。
光ケーブルも有線である。
生存に必要なシステムは
つねに外部宇宙と相互作用している。
無菅と無線、そして
無柱と無軌道(=非道路)のテクノロジーによって。
労働から解放されるまでは苦痛を受容するという
静的な閉鎖空間の概念によって
牢獄の概念に幽閉されている。