コスモグラフィー」カテゴリーアーカイブ

複製の時代

どんな建造物にも大きさの限界があるのは
大きさと重量の関係に限界があるからである。
実際、人々は小さな建物の倒壊でも亡くなっている。
テンセグリティ構造の複数の張力材が破断すれば
その構造は短時間に致命的な破壊に陥ると考えているのは
建築家だけではない。
テンセグリティモデルを複製した人々でさえ、そう考えている。
ミスインフォーメーションはもっとも複製されやすい。
自然に失敗は存在しないことを、理解するためのモデル言語は
シナジェティクス・モデリングのプロセスに潜んでいる。
テンセグリティ構造体の直径は
現代の素材によってほぼ無限大となる。

観測史上最大

日本のほとんどの谷と沢は
アジアの偏西風による集中的で局所的な雨量
と地殻変動によって形成されてきた。
せいぜい、1974年からはじまった1300カ所のアメダスの記録を
標準にしている最大値ほど自然を見くびっている観察方法と
貧弱な観察事実はないだろう。
毎年、観測史上最大を繰り返す気象学は
プレートテクトニクスに対して情緒的すぎる。
地球の内部と外部との相互作用に関して
気象学は、大気圏のパターンを扱っているにすぎない。
惑星地球は人類が気象を観測する前に
観測できる環境を自らデザインしているその構造とパターンを
大気圏の内部からも外部からも人類はまだ観察できていない。
バンアレン帯と太陽黒点☆との相互関係を無視して
天気予報を信じて生活していると
特に海岸部の都市部では短命になりやすいという統計的事実を
気象学とNHKが除外しているだけである。
 
☆ 2014年8月の太陽黒点数は、2013年8月の2倍であった。
黒点相対数の国際共同観測は1855 年から始まっているが
今年の夏は観測史上最大値級だったのである。

続)人工中絶(abortion)

学校は<できそこないや失敗>を排除するシステムの維持に
両親を巻き込むために
PTA(Parent-Teacher Association)を組織してきた。
PTAは民主主義の演習の場であるという認識こそ
戦争に容易く利用できるからだ。
実際、PTAは<空気を読める>両親たちから構成されている。
つまり、発祥や起源が
最初から剥離(人工中絶=ab-original)されるように。

デフォルト(default)言語

発端の剥奪(人工中絶=ab-original)とは
デフォルトの剥奪、または
デフォルトからの離脱も含まれる。
デフォルト(=自動的に定まった標準 default)とは
起源(origin)そのものである。
しかし、デフォルトは
意図的に中途離脱によって欠損する怠慢な行為を意味するように
すっかり変容させられてきたのであるが、
同時にデフォルトという自然状態では
敗訴させる記号言語の構造をこしらえてきたのである。
シナジェティクスのモデル言語は
このデフォルト(default)という奪われる前の
最初の構造にもっとも接近する。
たとえば、テンセグリティ構造の発見のように
自然界では圧縮材だけの連続した構造は存続し得ないという
デフォルト言語を科学的に視覚化したのである。

原住民(aborigine)

アボリジニ(aborigine)とは、原住民という意味である。
狩猟採集生活を営む先住民をアボリジニと呼んだのは
イギリスによる植民地化政策からである。
アボリジニ(aborigine)とは
ab-originalであり
<最初の剥奪>という意味がある。
abortionが妊娠中絶を意味するのは
<最初の発育状態から除く>行為だからである。
発端や発祥(origin)は
後から来た大多数によって
より少数のアボリジニ(aborigine)にされてきた。
排除されるすべてのアボリジニは
本質的に宗教組織を含んだ世界権力構造と対立する。

人工中絶(abortion)

頭を切り落とされたトンボは飛行しようとする。
頭を切り落とされた鶏がしばらく走り回るには
物理的な反射システムが必要だ。
反射作用の集積と統合によって
生まれてくる胎児を物理的な生命として認識できる。
意識(consciousness)とその独自性は
誕生という概念以外では捉えられない。
気づき(awareness)は
物質的であり、誕生と共に始まる。
この気づきは、子宮内での受精直後から始まると考えられる。
人間がこしらえた計画などの失敗や挫折なども
概念的に<中絶>または<できそこない>と考えているのは
宗教がこの哲学的な認識の形成に深く関与してきたからである。

自己イメージ

自己イメージは、言語の習得と共に他者によって完成される。
他者とは、そのほとんどが家族や友人そして学校である。
シナジェティクスのモデル言語は
宇宙との相互作用によって
その自己イメージを砕くようにして成長していく。
宇宙の固有性や異質性は
外部性だけではなく
自己の内部をも形成する。
<宇宙とは自己を含むすべて>R.B.Fuller

地球温暖化説

昨晩のNHKでは
広島の大規模土砂災害が
地球温暖化説をもとに解説された。
地理学なき土地資本主義の犠牲者は
間違った理由からふたたび埋葬される。
局所的な事実にこだわる科学者を信じてはいけない。
彼らが終身雇用された国家公務員だからではない。
二酸化炭素をお金と交換するシステムに、意志を託してはいけない。
そのシステムが原発を輸出しているからではない。
真実は、事実を統合したものではないからだ。
事実はつねに編集され、真実は発見されるのみである。

反対称性

多くの女性は男性を変えようとする。
同時に
多くの男性は女性を変えようとする。
このタイプの鏡像的対称性は理解しやすい。
問題は、その後の非鏡像的対称性にある。
変えることに成功すると、その男が好きでなくなる。
同時に
変えることに失敗すると、その女がより好きになる。
この非鏡像的対称性を反対称性として最初に認識されたのは
第2次世界大戦後である。
反対称性の概念は未だ十分に理解されていないが
自然の内部に存在する。
1981年、シナジェティクスはこの反対称性モデルを発見している。

教師

教師とは
教師が他の教師を教えることに成功した
訓練された再分配システムのことである。
創造性は
この再分配システムに不要であるばかりか
分配の効率を阻む存在である。
こどもの個性と自由は
この分配の効率の範囲内で許容されているに過ぎない。
外部のすべての教師は
時代遅れである。