自然は昨日のクラウドを所有しない。
植物がクラウドを
絶えず生成し、そして消滅させている。
水を大陸間で循環させ再生するために。
「コスモグラフィー」カテゴリーアーカイブ
絶えず普遍的に
『シナジェティクス』を読破する人々は
シナジェティクスモデルを教育できない。
シナジェティクスモデルを教育する人々は
『シナジェティクス』を翻訳できない。
シナジェティクスモデルを複製する人々は
シナジェティクス言語を生成しない。
シナジェティクスモデルを創作する人々は
シナジェティクス原理を発見することはできない。
普遍的なシナジェティクスモデルは
個人的で特殊な経験から発見される。
シナジェティクスを認識するためには
自らの経験を絶えず編集しなければならない。
シナジェティクス原理を発見するためには
理論が絶えず陳腐化されなければならない。
つまり、過去の条件反射と思考の蓄積とその束縛から
どのように解放されるかだ。
<自立>から<自律>へ
<自立的>とは経済的、空間的な独立を意味している。
人間は<自立>を教育してきた。
しかし、経済的、空間的な独立だけでは
エネルギー的には未だ他律的である。
太陽系のなかの
バイオスフィアのエコロジー的な
<自律的>機能の形成にはほど遠い。
<自律的>とは
自然との相互関係から遊離しない
システムの形成を意味するだけではなく
自己規律を伴う。
現実化(realization)
現実化とは
客観的な統合化の過程である。
概念
概念はメタフィジカルで重さがない。
リアリティは物理的である。
21世紀はメタフィジックスではなく
概念とリアリティを広範囲に統合できる
テクノロジーの時代である。
数千年続いた概念の牢獄から見れば
宇宙はテクノロジーそのものである。
リアリティの否定
特性よりも
リアリティに接近できるのは
原理だけである。
そのリアリティを遠ざけるのは
無意味なデザイン行為である。
直線的
恐怖は人々の思考を直線的にする。
生命のフィードバックは
非直線的な軌跡を描く。
恐怖心は生得的ではない。
自然のパッケージ
3年前の地上での核分裂(または核爆発)による
放射エネルギーはこの量子毎に放射された。
自然は放射エネルギーを
量子という宇宙の単位にパッケージしていたのである。
人間は未だ、拡散したエネルギーを
元のパッケージに戻すことはできない。
人間の発明したマネーとそのシステムで
自然の秩序は買えない。
量子(quantum)
量子(quantum)は
量子物理学より前から単位を表す言葉として存在していた。
量子物理学によって、物理量はある量を最小単位とした場合
その整数倍をとることが発見された。
現在では飛躍的で画期的な意味を表す形容詞にもなった。
工業製品を構成するモジュール>という概念も最小単位を意味するが
第2次世界大戦後に自動車産業界で生まれた。
そして、モジュールは人間がデザインした人工物という概念を伴う。
量子物理学(quantum physics)が誕生して半世紀後である。
1927年、バックミンスター・フラーのシナジェティクスは
量子幾何学として生まれている。
量子(quantum)は
つねに自然の特殊性を内包している。
構造の存続
自然には構造以外存在していない。
どの構造もつねにもっとも経済的なエネルギー戦略を
採用するからだ。
さもなくば、自然には存続できない。