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個人的な目的

何かを獲得しようとして形成されるモノは
ほとんど個人的な目的のために蓄えられる
エネルギーと物質である。
その目的が全体のエネルギーと物質の流れを
著しく妨げているとはだれも想像しない。

想像力

独自な<構造とパターン>に関する理論や発見は滅多にない。
如何に既成の<構造とパターン>から自由になれないかを表している。
しかし、この現実は<構造とパターン>は
自然の観察から発見されるよりも
人間の想像力が先行して生成する事実と矛盾しない。
自らの想像力から自由になることが
もっとも困難な想像力だからだ。

デザインの目的

科学者は原理に接近する理論を作り
芸術家は美の形式を作り出す行為に集中する。
デザインするという究極の行為は
われわれの思考形式によって
宇宙のデザインを発見するという
矛盾した段階に至るのである。
そして、その非人格的なデザインの目的意識に気づくのである。

専制への予防

縄張りのある領域(ドメイン)の内部には
無数の絆がある。
長さの単位が長さを測定できるように
縄張りや手綱や絆という概念が領域を形成している。
歴史的にその領域の外側は、つねにその内部よりも広大だったから。
自由とは、そのような概念操作から
領域の内部や外部を形成しない<デフォルト空間>である。

構造とパターン

構造とパターンは反復される記憶にすぎないから
実際には新しい構造とパターンを観察しても
独立した思考や感情は生成されない。
細胞という概念は観察から生まれなかっただけではなく
ジオデシックスも細胞テンセグリティという概念も
電子顕微鏡という道具の進化からは生まれていない。
既成の構造とパターンから真に自由であるためには
反復される言葉や映像、そして
それらの条件反射から逃れる方法を必要とする。
構造とパターンは
ほとんど観察の対象にはなく、数学的自然観に依存している。
私の場合、数学的自然観は
ほぼアプリオリに刷り込まれていると感じている。

2つのミスリーディング(misreadingとmisleading)

新たなモデル言語を生成するためには、
古いモデル言語を破壊しなければならないとしても
注意力を傾倒して
破壊と発見が交差する時を待つ時に
知ろうとする努力は
すべて間違った生成法だ。
シンタックスとセマンティックスが
DNAのように交差して組替わる時
偶発的な2つのミスリーディング(misreadingとmisleading)
がなければならない。
読み落しと誤解のプリセッション。

構造の安全と自由

表向きは人間の安全と自由を安定させる目的を理由に
中心部により重要なシステムを構築し続ける社会的構造は
圧縮材が不連続のテンセグリティオブジェ以外の
テンセグリティの科学的原理とその概念を
まったく受容できないのである。
テンセグリティ構造の安定性は
いかなる種類の静止状態を持たないことにあるように
人間の自由はいかなる種類の安定を持たないことにある。