構造とパターンに潜む秩序の探査に
美的な対称性を求めすぎてはいけない。
美的とは視覚的な存在形態に限定されている。
概念的な対称性は、形態的な対称性よりも広い。
たとえば、反対称性の概念は
1950年代に認識されはじめ、未だ1世紀を経ていない。
対称性以外の概念は
非対称性
鏡像対称性
無対称性
反対称性
それらの相違に関して明確な定義はまだ不安定である。
反対称性に関してシナジェティクスはもっとも包括的な
モデルを発見している。
「コスモグラフィー」カテゴリーアーカイブ
未知なこと
現在に繋がっているのは
昨日でも、明日でもない。
現在を覆う唯一のグリッドは
未知(unknown)である。
ジオデシックの総三角形グリッドから
夜空の星々を捉えるモバイル・シェルターは
過去や未来にイリュージョンを決して投影しない。
この透明なシェルターの球面スクリーンは
非同時的で同時的な宇宙を投影するばかりだ。
続)ノウワット・ノウハウ・ノウホワイ再考
子どもを組織的に内部被爆させる社会は
この生得的デフォルトを
内部から破壊しているのである。
ノウホワイの破壊行為を教育する社会では
ノウハウやノウワットは
単なる捏造か模倣にすぎない。
あるいは
生得的デフォルトの反乱の予兆かもしれない。
モバイラーのメタフィジックス
仕事と職業が完全に一致することがなくとも
仕事をすることはできる。
パートタイムかフルタイムかではない。
私の現実と宇宙の現実を
どうして自から区分しなければならならないのか。
仕事と職業が完全に一致することがない場合の
睡眠時間は5時間で十分だ。
バックミンスター・フラーに会ったとき
すでにモバイラーのメタフィジックスは
偏西風に逆らって進んでいた。
ノウワット・ノウハウ・ノウホワイ再考
ノウワット(know what=目的意識)ばかりでは、
ノウハウも発見も生まれない。
目的意識は簡単に捏造できる。
ノウハウ( know how=技術知識)ばかりでは、
何も発見されない。
技術知識は独占されやすい。
ノウホワイ(know why=理由・動機)を知っていることには、
国家や大企業、教育組織は依然無関心である。
個人は、ノウホワイを生得的デフォルトから自ら発見できる。
あらゆる発見と発明は、
この個人的で生得的なノウホワイを排除して存在してない。
発見と発明の方法の開発に教育組織は依然無関心であるが
この個人的なデフォルトなしで、
知的な産業社会は本質的に形成できない段階にいる。
バラック考
バラックは日本語ではなかったが
第2次世界大戦後
この言葉を日常的に使って暮らさなければならなかった。
バラック(Barracks)とは
<一時的なシェルター>を意味する兵隊のための細長い宿舎である。
細長い横木=Barがその語源である。
テンセグリティは
垂直な圧縮材も水平な圧縮材も存在しない
最初の放射状のバラックである。
バックミンスター・フラーが
正20面体の対称性のあるテンセグリティを発見したのは
1951年である。
唯一無二への幻想
自然は92の元素を修理することなく
無限にその機能を<掛け替え>ている。
自然は
元素が中古品にならないように
デザインした
最高のプロダクトデザイナーだ。
否、プロダクトデザイナーには
クライアントがいる。
自然のデザインには
クライアントが存在しないのが
グランチの最大の嫉妬の対象である。
それ故に
彼らは<掛け替えのない>
唯一無二の自然をでっち上げている。
アプリオリ(a priori)なこと
知識の豊富な人は、サーバーには勝てない。
サーバーは、ノウハウ(know how)を作る人間には勝てない。
ノウハウが豊富は人は、原理を応用する人には勝てない。
原理を応用する人は、原理を発見する人には勝てない。
という時代がやっとはじまった。
原理を発見するノウハウは存在しない。
発見する人は、もっとも重要なノウホワイ(know why)=動機を
他人や書物から輸入しないからだ。
原理を発見する人々は
発見する前から
応用する前から
ノウハウを習得する前から
検索する前から
そして、勝敗の世界を刷り込まれる前から
<失敗する神秘>に気づいている。
つまり、宇宙の統合されたテクノロジーに。
他者性 (otherness)
すべての人間を完全に配慮する
想像力以外の方法で
人間は生き残れない。
600万年後に人間は
「他者なくして自己はない」という
重さのないメタフィジックスを学びはじめた。
量子幾何学的世界像
量子は特殊性を内包していながら
互いに整数化されている。
シナジェティクスはその秩序を
モジュールに変換した最初の量子幾何学である。
1991年に5方対称性の準結晶構造は
そのモジュール理論で解析されている。
量子幾何学的世界像は
21世紀のシェルターにも応用されるだろう。
すべての空間はモジュールから
デザインできるからだ。