多面体(polyhedron)は
固体的で非経済的であったからこそ
われわれの60兆個の細胞も
テンセグリティを採用している。
細胞膜、つまり面は
人体の構造とは無関係である。
多面的思考や多面性を備えた人間は
実に非生物的である。
「コスモグラフィー」カテゴリーアーカイブ
面について
マルチな人間や
多面的な思考方法が
空虚に感じるのはなぜだろうか。
面とは
稜線で囲まれた開口部である。
それゆえに
<無>であり
<有>になり得ないのは
ひたすら、<無>を閉ざしている
空間だからかもしれない。
続)長寿的思考
もっとも経済的な行為は
節約ではなく
技術の短命化を生み出す。
テレビとパソコンは自動車よりも
短命化の革命を担ってきた。
技術の短命化は
普遍的な原理の長寿化の兆しである。
そして無限の原理の存在は
科学的にはまだ否定されていない。
長寿的思考
革命的な食事(=ファーストフード)で
短時間に食事を済ますほど
人々はより短命になる。
不健康な食生活をすればするほど
マクロビ(=長寿食)が
おいしく感じるのは
それが保守的だからだ。
しかし、もっとも保守的なのは胃袋かもしれない。
シナジェティクスが革命的なのは
思考方法がより原理的だからである。
原理的な思考がもっとも長寿だからこそ
生存により必要なテクノロジーは
エフェメラリゼーション(短命化)を
引き起こしやすい。
アウトサイダーについて
いかなるドグマにも、宗教や国家にも属さない
マインドをつねに失わない単独者としての
アウトサイダーになるには
よりインサイダーを求める人間の欲望と愚行によって
世の喧騒に触れつづける反・経験が必要である。
死はもっとも純粋な非・経験であり
重さのないアウトサイダーである。
職業(profession)について
人類最古の専門的な職業は売春である。
人類最後の専門的な職業は
デザインサイエンスである。
資本主義から生まれた
最後までだれも投資できない
システムだからではなく
資本主義をもっとも効果的に陳腐化できるから。
銀河光年(light year)
最初に光を発した場所も知らない
もっとも遠い天体が存在する場所を求めない
137億光年前に始まった
赤色偏移(redshift)に
銀河新年
量子幾何学的世界像
<次元>という概念を90度のXYZ座標を使った
作業仮説(working assumption)から始める場合、
ある種の欠陥(=無理数による非合理性)が存在する。
シナジェティクスは
この25世紀間も継続された作業仮説を
破壊できる複数のシナジェティクスモデの発見、
つまり、数学的な反例を発見してきた。
その引き裂かれた矛盾を拡大するための
この半世紀間に及ぶシナジェティクスの探求によって
量子幾何学(quantum geometry)として
扱うべき諸存在が明らかになった。
数学的な基本概念を維持する社会と科学には
一つの重要な隔たりがある。
あるいは
タイムラグ以上の懐胎期間がある。
21世紀は個人が
社会の標準(=criteria)から離脱して
新たな世界像をより加速する時代なのだ。
ーーーーータイムラグを待つのではなく非同時的に。
クラウド・テンセグリティ
クラウドはやがて
テンセグリティ化されるに違いない。
より重要な情報を不用にしたときに
<構造>が生まれるから。
ゴミ箱
年末の掃除は
スタジオを構成する物体の表面(ドアや床や壁、そして家具など)の
清掃だけでは終わらない。
私のデスクトップにも
クラウドにも無数のゴミが堆積している。
ゴミ箱を空にするだけで
堆積が<構造>を形成することはないだろう。