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プライムデザイン

「物理的な生産者としてのいっさいの存在意義を失った人間は、
産業の均衡にけっして欠かせない元素を完全に再生的に利用する
顧客としてのみ存在することになる。」バックミンスター・フラー1962
プライムデザインというメタフィジックスの理解に、われわれは
すでに半世紀を要してしまった。

一つの海に浮かぶ1つの陸を包む一つの大気圏

パノラマ(‎Panorama)は、
360度の世界観でありメルカトールの円筒図法の残像にすぎない。
極軸方向では無限化するデフォルトから抜け出せなかったのは、
極地に人類が居住できるテクノロジーがまだ存在していなかったからである。

テトラマ(Tetrama)は、
720度の全方向性を人間の視野角で認識できるように変換するために、
バックミンスター・フラーのダイマクションマップで使用された
全地球の地理的なデジタル情報を元に
各ドットは、正4面体(2個の正6角形から構成)に正確に投影図される。
(正4面体の内角の総和は720度である。)

地球儀では一度に裏側を見ることは出来ない。
テトラマを2回回転対称性によって、不連続な海と陸は完全に互いにエンドレスに平面状に連続化できる。
「一つの海に浮かぶ1つの陸を包む一つの大気圏」に
「一つの人類」の存在を確認するための最初の全方位720度の全地球地図である。

☆テトラマの平面充填システム 
正6角形の回転操作による平面充填の形成方法と3WAYの全地球情報の矩形画像を生成するアニメーション 

https://www.tensegrity.jp/items/9120599

One Ocean,One Land,One Sky,One People
一つの海に浮かぶ1つの陸を包む一つの大気圏は、全方位720度のテトラマに投影できる。
テトラマ(Tetrama)には、国境は描かれない。

流体地理学的デザイン

デザインとは、部分と全体に介在する諸原理を相互に調整する過程に
意図的に関わる包括的な科学的数学的な試行錯誤を除外して、
既知となった各部分を相互に調整し
各部分から予測できない全体を秩序化する行為であるなら、
デザインによる解決方法には、途方もない試行錯誤しか与えられていない。


全地表の70%を覆う水圏は、大気圏と同じように流動している。
ペンギンは、形態から流体地理学を除外しなかったので水圏を自在に飛行できる。
彼らの地表での歩行が不格好に見えるように、
大気圏を自ら飛行できない人間は不格好に見えるにちがいない。

銀河新年 テトラマ(TETRAMA)販売開始

シナジェティクス研究所からオリジナル教材を販売開始
全方位720度の正4面体世界地図
バックミンスター・フラーのダイマクションマップの不連続な海を連続化し、
矩形化した世界初の流体地理学的な投影法に基づく正4面体世界地図。

シナジェティクス研究所オリジナル教材
https://www.tensegrity.jp/

概念の解説 「全方位720度矩形画像モニタリングシステム」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E6%96%B9%E4%BD%8D720%E5%BA%A6%E7%9F%A9%E5%BD%A2%E7%94%BB%E5%83%8F%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

欠損(defect)

専門分化とは、細分化された能力である。
しかし細分化させる能力を分岐させ、
あるいは、
それらを統合させる場合にはほとんど無力である。

分断して統合する方法よりも
より統合する方法は、自然(=たとえば原子核)においては
質量欠損(mass defect)となる。

結合エネルギーによって質量が増減する現象は、
原子核だけに限らず化学反応やテンセグリティでも生じる。

欠損(defect)とは、統合(integrity)の現れである。

究極のアブノックス

「人類は国家を存続させるための武器と税金という究極のアブノックスを発明すると同時に、
人間の一生には住居とエネルギー以外に食料、水、空気が1000トン以上必要である統計から、
手っ取り早くそしてくまなく生計を立てさせるためのお金と利子という人為的システムをでっち上げた。」
(『宇宙エコロジー』バックミンスター・フラー+梶川泰司 著 2004)
この現実を変革する政治指導者は、資本主義でも共産主義でも存続できない。

不可視の回転軸と3種の軌道

革命(revolution)=re(逆らって)+volvere(回転する)
単なる逆回転なら、同じ軌道上に留まるだろう。

真の革命は、テトラヒリックスのように見えない回転軸(‎Axis of rotation)と
異なった3種の螺旋軌道(helical path)を生成する。
それらの軌道は互いに三角形化されるのである。

共振するテンセグリティ

テンセグリティ構造はジオデシック構造よりも
より高い強度と剛性が形成できる。
テンセグリティの構造安定性は共鳴エネルギーによるものである。
共鳴エネルギーが共振するテンセグリティ(Resonated Tensegrity)を生成している。

対称的な球状テンセグリティ構造における圧縮材の構成数は、
つねに6の倍数で増加できる。
しかし、共鳴安定化されたテンセグリティの部分から
どの程度の共鳴構造の寄与があるのかは、まったく観測できない。

張力材の神秘は、閉じたネットワークの共有結合にある。
言わば、圧縮材の継手となる張力的原子価(valence)を
他の圧縮材が共有していることを意味する。

SYNERGETICS
Fig. 717.01 Single and Double Bonding of Members in Tensegrity Spheres:

内部と外部の反転

生命システムが外部と内部の境界という
皮膜によって解放系を形成するように、
工業製品もつねにアーティファクトという
機械的な外部装置として認識されてきたが、
実際はバイオスフィアの大気という
皮膜の内部にすべての外部装置がインストールされていた。

内部と外部は、観察者の位置によって反転するかぎり、
エコロジーは、少なくともバイオスフィアの外部から見た場合に成立する。
地球エコロジーは、宇宙エコロジーを除外してきた。