他者から真理が語られたことを受容することによって
真理の確認からではなく、自己の魂の高潔さ(integrity)を
外部から内部に対して示さなければならないという
自己のテクノロジーは、シナジェティクスに属する。
自己を含む宇宙に回帰していくための。
他者から真理が語られたことを受容することによって
真理の確認からではなく、自己の魂の高潔さ(integrity)を
外部から内部に対して示さなければならないという
自己のテクノロジーは、シナジェティクスに属する。
自己を含む宇宙に回帰していくための。
エッシャーはだまし絵作家として長く誤解されていた。
エッシャーは、人々を騙したのではなく、観察者の脳を騙したのである。
私が観察者の脳を騙すための超遠近法の理論を発表した後、
エッシャー研究はまだ一般化できない錯視現象の発見に夢中になったように見える。
私は、結晶学的な3つの操作「並進」「回転」「鏡像反転」を組み合わせた
「超遠近法」という概念を発見した。
この超遠近法は、エッシャーの卓越した技法とは異なっていたが
<不可能な図形>を科学的に生成するための
ネクスト・エッシャーへの原型となった。
シナジェティクスによる表裏という3次元の回転対称性の発見は、
エッシャーにおいては、2次元でのシンメトリーを生成し、
同時に混乱を与える技法の一つであった。
☆「超遠近法で解くエッシャーの秘密」梶川泰司 日経サイエンス 2007年1月号
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0701/escher.html
☆「Next Escher」シナジェティクス研究所 制作 2006
http://synergetics.jp/escher/index.html
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バックミンスター・フラーのクロノファイルには
その単独者たちとのすべてのコミュニケーションが記録されていることを知ったのは、
彼の死後、1984年からクロノファイルが公開され、
その記録からカリフォルニア在住の、後にバックミンスター・フラー研究所のスタッフの紹介によって
世界に拡散している単独者たちが自発的にカリフォルニアに集合した1986年である。
我々は、まぎれもなくネクスト・フラーへの献身的な貢献者たちであったが故に、
直ちに連続的なシナジェティクス・ワークショップを開催できたのである。
そのテーマは、<シナジェティクスモジュール>と<展開型テンセグリティ>であった。
1990年に私が発見した<5回対称性のシナジェティクス・モジュール>をテーマとした
シナジェティクス・ワークショップは、カリフォルニア大学で開催され、
南北アメリカ大陸から総勢100名の参加者があった。
バックミンスター・フラーの
シナジェティクスおよびデザインサイエンスの後継者のほとんどが集合したのである。
バックミンスター・フラーのシナジェティクスへの回帰は、
ギリシア的思考の明晰さに執拗に接近する試みから開始された。
見失った思考方法を再考するためではなく、
非弁証法的なシナジェティクスのモデル言語の形成方法と
そのプリセッションによって引き起こされるプロトタイプまでの物質的変換過程において
産業的な様々な応用性をデモンストレーションするためだった。
彼の数学的発見は、数学的な証明方法よりも圧倒している。
プラトンではなく、アルキメデスのようにドローイングとモデリングによって、
幾何的原理とエンジニアリングを統合した先駆者のように。
この認識からシナジェティクスを拡張する冒険者たちは、
アメリカ以外では1970年代当時はそれぞれ単独者であった。
真実は、事実を統合したものではない。
事実はつねに編集され、真実は発見されるのみである。
編集されない科学論文は存在しないので
99%の論文は、後に破棄される。
科学は<着想>から始まるのでなく、<発見>から始まる。
シナジェティクスモデルは、つねに発見される。
自然に関する論理性は、
原理の発見後にしか再構成できないからだ。
眼鏡は江戸時代には、眼器と言われた。
眼器を通過する光は水晶体と眼球とに相互作用する
外部化された臓器として。
20世紀にバックミンスター・フラーは、
住宅(dwelling machine)を生活器(livingry)と呼んだ。
私がバックミンスター・フラーの翻訳者として
<livingry>を最初に日本語化した1980年代初期に、
生活器(livingry)を、武器(weapony)と対比させると同時に
水晶体と眼球が眼器を通過する光と相互作用するように、
生活器は、その内部で人間が生存するための
外部化されたメタボリックな器官に近いと感じたからだった。
車の自動運転システムが、
すでに運転手を必要としない実用化の段階にあるように、
生活器は、太陽系内で自動的に相互作用する光合成のような自律的システムになるだろう。
宇宙からの情報は、メタフィジックスを統合する。
未知は、既知となったその宇宙を統合する。
自然は未知以上である。
シナジーは自然以上である。
それらすべてを統合するコスミック(Cosmic Integrity)の存在を指し示す
シナジェティクスによって自己もコスミックと化す。
シナジェティクスは、
誰をも模倣しないための思考のtrimtabなのだ。
先行する他者のアイデアを盗作したかどうかを
判定する意識的なアイデア盗作判定方法は、
<自己を外部から見る方法>であり、自己規律に属する。
この自己を外部から見る自己規律は、盗作者の場合、
自己と他者を欺く方法として予めインストールされるのである。
そして、しばしば社会的評価に相応しい<動機付け>の捏造にまで遡る。
その<動機付け>さえ、他者の主観的な経験を盗む行為から始まっているのである。
自己規律なくして、自己のテクノロジーを外部化する発明行為は形成されない。
冷蔵庫、自動車、テレビ、パソコン、発酵工学など
21世紀の生活を支える主要な発明・発見のほとんどは、
すべて20世紀の大学の外で為されている。
この重要な理由は、21世紀でも研究されていないが、
産業をリードする発明家に相応しい自己規律は、大学ではほとんど形成できなかったからだろう。
テトラマ®(Tetrama)とは、全地球的な球状に形成された地理的情報地図に内接する正4面体に、
トポロジー的に変換して投影された4つの全方位的画像を、
同型な2個の連続した正6角形モジュールからなる正4面体の展開図に変換する世界地図の新たな投影図法である。
同型の2個の連続した正6角形状モジュールに変換された正4面体の展開図は、隙間なく平面充填することも可能である。