シナジーの分析は、観察者の外部で、観察者への境界を確定する。
観察者に近接しながら観察者の現在性とは異質な存在として、
観察者の局所性を包含し、時間の外縁で、
宇宙の先験性と共に発見される。
シナジーの分析方法とその過程こそ
シナジーの発見者の特権である。
シナジーの分析は、観察者の外部で、観察者への境界を確定する。
観察者に近接しながら観察者の現在性とは異質な存在として、
観察者の局所性を包含し、時間の外縁で、
宇宙の先験性と共に発見される。
シナジーの分析方法とその過程こそ
シナジーの発見者の特権である。
先験的なモデル言語の生成は、こどもが得意だ。
言語の生成過程を加速する触媒作用のための<場>以外に
何の目的が学校にあるのだろうか。
学校と教師とPTA(それらを受容する不動産としての建築物)は、
陳腐化した産業社会で作られた知識によって
作動してきた人工物の一つである。
こどもの直観は、陳腐化しないようにデザインされている。
シナジーとは、その全体性を記述することも
その現在性を回避することも不可能な原理である。
しかし、人類の言語は、
太陽系から細胞に至るまでシナジーには不向きだ。
だからこそ、モデル言語が発見されてきた。
シナジェティクスモデルを作成するのは
絶対的視点、第3者が再現可能な視点を発見するためではない。
自己との対話の過程を外部から見るためだ。
絶対的視点は、自己を排除した観察者からは生まれない。
絶対的視点は、つねに発見された概念から生まれる。
絶対的視点は、メタフィジックスに属する。
独自なアイデアを発見する行為は、
宇宙のなかの人間としての尊厳と
既知となった思考方法の模倣への羞恥心を呼び覚ますことで、
自己を外から見る役割を演じる以上に、
アイデアはアイデアの発見という概念によって、
アイデアの独自性は否定されるのである。
シナジェティクスの発見には、
数学的自然から連れ出すのに特別な瞬間と言語化できない
時と場所があり、
さらに、モデルから生成される原理の解読にも
時と場所があるという現実化の過程が存在する。
その現実化の過程は、
つまり、文献や読書に依存しないか、
またはそれらの行為とは無関係という探査方法は
直観的にしか体認されないので
権威に裏・深淵された世界に生きる人たちには
到底受容できないのである。
宇宙の英知は無尽蔵であるから、発見によって
シナジェティクスの重要なモデルは増えるばかりである。
シナジェティクス批判とは、
既知となったジオデシックスモデルやシナジェティクス・モデルと
結びついた教理的フラー主義者、
そしてそのフラー主義者と結びついた
デザインサイエンスなき退屈な三角形化モデルを、
可能な限り広い範囲で暴き出す行為である。
そして、シナジェティクスモデルの発見以上に
シナジェティクス批判はないのである。
直観を駆使することしか脱出できない領域を思考する時に、
他人の権威を受け入れてしまうような志向にとって、
シナジェティクスの操作主義とは、
数学的な抽象化の未熟さの状態から脱却させる過程となる。
抽象化の未熟さほど
数学的自然から遠ざかるものはない。
建築物は、構造自体に依存して自立するものではない。
基礎は大地に深く連続し、さらに自重を大地に流すことによって
重力に見事に身を任せる。
あらゆる圧縮材をより強くすればより太く重くなり、
そして結果的に高価になるような
構成要素間の相互関係からなるこの疑似構造メカニズムは、
互いに原因と結果を循環する関係に陥っている。
同様に、国家と超国家的企業体による世界権力も権力構造自体で自立するものではない。
大地から奪うエネルギーと食料(メーター管理と流通システムによる)の独占支配によって、
それらに従属している関係を、インフラの税収奪で反転させるメカニズムなのだ。
土地資本主義によって増殖した建築物は、権力構造と反復関数系で繋がっている。
地震や津波、そして急激な寒冷期の到来のような
強大な自然エネルギーによって、人工的で重厚な固定的構造物は緊急時を回避できない。
本質的な自然の構造は、連続する閉じたネットワークによって
柔軟な強度をシナジー的に形成する。
月が接近すると引力はより増大する。
そのことで、大気圏内のエコロジーが変わる。
満月の夜は、焚火がいい。
炉と煙突のない焚火は、閉鎖空間ではないと思われている。
だから、焚火から煙を減少させるためには
多くの酸素(または風)が必要だ。
同時に、多くの酸素によって急速に薪は消費される。
薪がより少なく、煙のより少ない焚火、つまり
ロケットストーブのように
吸気を引き込み、未燃焼ガスを二次燃焼させるという方法が
焚火にも応用できる。
つまり、流体が流れる経路に穴をあけると
そこから吸気を形成するというベルヌーイの原理は
焚火を無数の煙突がある一つの閉鎖空間に見立てることが出来る。
焚火に、明確な内部と外部が形成された時、
少ない薪でより長く、煙を減少させる焚火の方法が
より長い燃焼経路にあることが分かったのである。
より長い燃焼経路は、シナジェティクスの最密パッキングとその隙間の概念からやってくる。
この動力学的なシナジェティクス焚火も満月も
ともに互いに張力(=吸気)に変換された効果なのだ。
(この方法には発見と発明が共存する。)
濡れた薪や腐食しかけた倒木ですら燃える
シナジェティクス焚火は、緊急時の基本的な生存技術の一つである。
(ムービーなどで、共有すべきデザインサイエンスの基本技術でもある)