シナジェティクス」カテゴリーアーカイブ

抑圧の起源

人間に対する抑圧の起源には
政治的抑圧以外はそれほど注目されていないが
重い屋根と頑強で太い大黒柱からなる
物質的に過剰な住居の構造による
長い歴史的な抑圧がある。

あらゆる権力の起源は
重厚な存在を目指している。

概念の監獄

街頭や道路において
警察の厳戒な監視カメラが設置され、
日々の生活に対する絶えざる矯正力によって
のろまな群れが形成される。

太陽黒点がゼロになった宇宙的現実へと転換されないまま、
シナジェティクスを学習しても
概念の監獄から脱出できる保証はない。

磁力線

シナジェティクス思考とは、
非論理的で野性的モデリングにできるだけ接近することによって、
それが非物質化という形で結実するプリセッショナルな磁場に停泊することによって、
反哲学を作動させる一つの磁力線なのだ。

危険な哲学

本当に現実化(realization)する過程にはしばしば、
現金化(realization)の前提条件が課せられるのは、
その行為を唯一理解(realization)可能な
革命(revolution)と思い込んでいるからである。

そして、それこそが、人類がつくり出した
もっとも危険で平凡な哲学である。

革命という概念はそれほど革命的ではない

革命という概念はそれほど革命的ではない。

〈革命revolution〉=re(逆らって)+volvere(回転する)
だけならば、部分から推測可能な範囲の
<回転による劇的な角度変化>にすぎないだろう。

発明や人為的なエンジニアリングによるアーティファクトの革命とは、
社会的な現状を支える政治経済の強い流れに逆らう行為ではなく、
社会的な現状とは別に実在する〈現実の泉〉に到達する行為である。

生産性

デザインサイエンスの最適な使用方法が
そのシナジェティクス原理からも明確に定義された時、
生産性の経済性とその自律性は確保されることが認識できるまでに
実践することがクリティカル・パスそのものである。

クリティカル・パスによる生産性は信頼できる。

概念の発見から始まるシナジェティクス

シナジェティクスにおけるモデル言語の発見(=概念の発見)には四つの過程が含まれる。

1,計画的偶然によるモデリングが転写する新たな概念の発見
2.新たな概念が自動生成するモデル言語とそのモデル言語から生成されるモデリングとの相補性の発見
3.モデル言語を内包するモデリングに変換するためのすべての構造とパターンの探究
4.固有の構造とパターンのみが誘導する同時代的デザインサイエンス戦略

プロトタイプ

自然の原理の探査によって
発見されたアイデアからプロトタイプをデザインする方法は
無限に存在するはずである。

そのプロトタイプが公開されれば
その場しのぎの独占欲に満ちたアイデアを圧倒することは明白である。

シナジェティクスと相補的なデザインサイエンスのテクノロジーは、
時代毎の新素材によって陳腐化されないにちがいない。

真のプロトタイプとは
重さのないメタフィジカルな鋳型であり、母型である。

エネルギーと食料の受容体

人間の生活空間を維持する構造は
ヒトという哺乳類の持つ生物学上の特性とかかわっているかぎり、
持続する経済活動に必要な
休息するための物理的な窪みに
合理的に構築されるべきである。

その窪みとは
エネルギーと食料が生産され、保存されなければならない
宇宙の受容体なのだ。