シナジェティクスが原理的発見の場を生成すると共に、
デザインサイエンスによって
知性、行動、知覚や感性という全体を拘束する
生産的選択に関わることが可能になる。
そのすべてによって原理的選択という
メタフィジックスの段階にいる。
シナジェティクスが原理的発見の場を生成すると共に、
デザインサイエンスによって
知性、行動、知覚や感性という全体を拘束する
生産的選択に関わることが可能になる。
そのすべてによって原理的選択という
メタフィジックスの段階にいる。
クリティカル・パス方は、
様々な困難な課題に関して可能な解決が与えられる条件を列挙して序列化し、
その課題を構成する諸要素をすべて相互に定義づけることである。
まだ知られていないクリティカル・パス方は存在する。
それは、種々の解決方法がより効果的な方法をもたらそうとする課題において
課題そのものが解決方法によって
誘導され転位していく方法である。
揚力とは
物体と流体に相対速度があるときに発生する力(動的揚力)であるが
動的揚力としてのマグナス効果の発見は、
後のライト兄弟の飛行実験には関与しなかったが
コアンダ効果はコアンダ=1910で採用されている。
これらの時系列的進展からも
揚力という課題そのものが、その解決方法によって
航空機の構造自体が開発されていたことを説明する。
この種のクリティカル・パスはシナジェティクスから生成可能だ。
人々がシナジェティクスに対して求めることができるのは、
非論理性の未知そのものからである。
そして、現実的なフィジックスと非存在なメタフィジックスとを、
真実に等価な一つのビジョンの中で
一つに統合する操作主義によって、
世界の本質を捉え直す可能性が開かれるのである。
等価な一つのビジョンの段階と
シナジー現象の現実的な複数の経験と発見とは
互いに相補的である。
非論理性なきシナジーは
どんな現実も形成しない。
驚くほどシナジェティクスが枯渇していると感じ
デザインサイエンスが21世紀で
もはや望ましいものでないとするなら
クリティカル・パス方法を更新し
新たなデザインサイエンスを発明するか
シナジェティクスに代わる
別のシナジェティクスを発見しなければならない。
さもなくば、バックミンスター・フラーなき
1983年以後の停滞した余分なものとしての
シナジェティクス3に違いない。
シナジェティクス3の探査が
デザインサイエンス革命という課題によって支配されていないかぎり。
解体すべきは、十八世紀以来、構造の幾つかの本質の定義に使われてきた
特性、アプリオリな固体的概念、安全性、経済性、耐久性などの総体である。
構造の定義の重要さは、想定した範囲内では崩壊しないと断言してきたことよりは、
むしろ構造の定義は、構造の発見によって
つまり、シナジェティクスによって、たやすく覆されたことである。
構造の定義は、構造の発見の後にやって来たのである。
つまり構造は、シナジェティクスより前には存在していなかったのだ。
建築ビジネスに於いて
構造設計家は安全率を高くするために
構造計算の結果よりも
数倍の無駄な補強を構造に与える保守的な態度によって
自らリダンダンシーの奴隷になっているかもしれない。
安全率が大きい場合、予測の不確実性が大きいので
リダンダンシーという概念を用意したとも言える。
より高く長距離で飛行するための
より大きな鳥の翼は
余剰の多さを受容する方法を排除して
歩行にはまったく不向きになっている。
航空機の構造デザインでも
予測の不確実性のために
素材の重量増加に依存する習慣は排除されてきた。
必要最低限のものに加えて余分や重複を許容する態度や
そのような余剰の多さを受容する方法は
有機体生物の場合は確実に絶滅の要素となっている。
その絶滅の要素こそが
リダンダンシーによって利益率を高くする方法であり
ほとんど詐欺師のノウハウである。
この複雑に破壊されていく構造を、単純に分析することは困難であるが
それなしでは人間も権力構造も生きることができない。
<構造>そのものではなく
<構造>という言葉の背後に隠れているものを
一つ残らず解放しなくてはならない。
その場合、政治や経済だけではなく、
構造とパターンに関する科学、すなわち数学が関与するはずである。
自然のエネルギーが、未曾有で未知であり
そして自在である現象に対して
岩石のように、固定的に固体的に
人間の住居を構造をデザインすることは
もはや非科学的である。
すべての岩石は、移動した結果である。
不動と見立てた岩石や大黒柱から
科学的な安全率と安全性は形成できない。
ほとんどの建築家は
建築コードと構造解析プログラムの
単なるエンドユーザである。
彼らはそれらを変化させることはない範囲の
安全率(safety factor)で建築ビジネスを運用する。
もし、そうでないなかったなら
この現在の仮設住宅に関する前世紀の法律を
前世紀までにすっかり陳腐化できていただろう。
ジャンボジェットの翼は
ナイアガラの滝の上から
機体を自由落下させてもその翼は機体から
もぎ取られないように構造全体が設計されている。
さもなければ、上空一万メートルで発生する
エアータービランス(乱気流)の中を安全に飛行できないのだ。
エアータービランスの衝撃はマグニチュード8をはるかに超える。
安全率を意図的に高くできることは
危険性を予測する不確実性が高い事実を隠蔽できると共に、
自分たちの責任回避の手段に利用することができる。
安全率の高さは必ずしも安全性の高さではないことは
大災害ですでに証明されてきた。
すべての構造に関する専門家は、
法律上の安全率が提供するマージン (margin) に依存した
エンドユーザであってはならない。
一度断層となった境界面は
強度が低下するため繰り返し地震を引き起こす。
別の地下に存在する震源断層のほとんどは
地表から観察できない。
断層は、明らかに自然のエネルギーが通過した
臨界面的な軌跡である。
しかし、エネルギーが通過した断層面だけが
地震の軌跡ではない。
自然のエネルギーは
バイオスフィア内部の3次元空間を
臨界面的な軌跡を生成する以上に
自在に移動している。