元旦の良いところは、
昨年の自分とは違った誰かになれるという幻想を
抱くことができる
もっとも主観的な日である。
人間は小さな領域での同時性を望んでいるがゆえに。
銀河新年は
宇宙ではつねに非同時的である。
元旦の良いところは、
昨年の自分とは違った誰かになれるという幻想を
抱くことができる
もっとも主観的な日である。
人間は小さな領域での同時性を望んでいるがゆえに。
銀河新年は
宇宙ではつねに非同時的である。
新しい資源を見出さなければ、消滅するように人間は
運命づけられているが故に
エネルギーと食料生産に駆り立てられている。
この現実を疑う科学も消滅しかけているように見える中でさえ
高エネルギーの放射線は1世紀前に発見された後に
新粒子は素粒子実験より先に宇宙線中から見つかった事実と共に
宇宙線(cosimic ray)と微生物の相互作用なくして
モバイルシェルターの内部宇宙は
自律できないことが証明されるだろう。
これは火星計画以上に重要な仕事だ。
モバイルシェルターは、コスモグラフィー(宇宙形態論)と共に存続する。
気取ったデザインや
表面的デザイン、あるいは
懲りすぎたデザインが
どれもシェルターには適さないのは
死を想定したサバイバルの手段だからだ。
水と食料とエネルギー、
そしてシェルターから人類の移動による人口増加が始まった。
死を予測的に遠ざけるデザインは
だれでも瞬時に見分けることができる。
船、自動車、飛行機、
そして動くシェルターのデザイナーは
つねに建築家ではない。
生存のためのテクノロジーという自己のテクノロジーを
道徳に組み込み、さらに教育や医療、心理学などにおける
観察者の主体性に統合していく権力テクノロジーによって
自己と宇宙との相互関係の重要性(メタフィジックス)と自立性に関して
その階層構造を失ってしまったゆえに
シナジェティクスは、つねに自己のテクノロジーと共にでしか存続できない。
対象に何も働きかけない人々のための
人為的な<観察者の主体性>に、自然は何も働きかけない、
という事実を最初に観察しなければならない。
たとえば、10歳までに学校の外で。
構造とパターンに関する思考において重要なのは
人間が思考から得た構造とパターンよりも
発見された構造とパターンの方が
圧倒的に産業に影響を与えている事実にある。
宇宙の先験的な構造とパターンが
人間の諸々の科学的思考を体系化した場合に限って
際限もなくしばらくは新たな意味作用だけで再び思考することになる。
例えば、バックミンスター・フラーレンが内部に取り込んだ
種々の元素の新たなシナジー的機能で言えば
まだ重要なモデル言語が獲得されないまま
産業はそれらの機能に付加価値を査定してきたのである。
シンタックスなき意味作用は超専門分化の特徴である。
1976年代以前の静的な幾何学と現在の動力学的なシナジェティクスとの間には
すなわち、バックミンスター・フラーによる「SYNERGETICS」の出版以後、
記述と知覚の方法において、全面的な相違を認めざるを得ない。
この変化は、幾何学とその対象との関係が全く変わったために生じた。
モデル言語の形成には、
この関係が内包され観察者の眼差し以上に
観察行為を逸脱する客観的企てが投影するものである。
生存上の必要性(エネルギー、食料、水、シェルター)を満足させうる
空間構造は
その生涯をすり減らしながら目的を失っていく人間
のためには生産されていない。
その必要性はいまやより独占されたままだ。
火星にすら存在しない。
<現在>のモデリングは
先行する他者、または自己のモデル言語に対して
いかなる差異を導入できるものか、
または
誘導できる一つの差異を求めるのだ。
つまり、一つのシナジェティクスモデリングからでさえ
<現在>はまだ理解できない
断片的な情報が隠されていると考えていいだろう。
このところ週末は、偉大な生物物理学者と対話していた。
無機物と有機物との境界線がないばかりか
新たな元素変換の革命的プロセスの彼の発見から
宇宙エコロジー的認識と役割を学べたことに深く感謝し
原理に基づいたデザインサイエンスの統合的実践に
参加する幸福を深く感じた。
メタフィジックスには、神秘があっても秘密はない。
そして、<Cosmic Integrity>の存在を証明する
シナジェティクスは
目的化された神聖幾何学を
つねに陳腐化するコスモグラフィー的過程にある。
船舶と航空機は
浮力や揚力に変換する力学の発見によって
重力を利用してきたが
建築はつねに重力と闘ってきた。
テンセグリティ構造のみが
重力を張力と見なして
圧縮力に変換する力学を発見したのである。
つまり、それまで原理的な真の構造は発見されていなかったのである。
そして、その発見から半世紀以上経過した現在も
その作用と機能はまだ十分に解析されていないが
デザインサイエンスの任務はそれらの証明問題にはない。
航空力学が誕生する前に
飛行機は、大地から離陸したように。