主翼の端部に発生する激しい渦は、
空気抵抗となって機体の推進力を低下させる。
翼端渦の気流を拡散しさらには推進力に変換するのが
小さなウイングレッド。
空気抵抗を抑えることで燃費を向上させる機能は
コハクチョウから学んだ方法だ。
「デザインサイエンス」カテゴリーアーカイブ
風と舵を切るTrimtab
「風を切る」は「舵を切る」と同義であり
より「舵を切る」ために進行方向を変える効果的な道具(Trimtab)がデザインされる。
モバイル・シェルターは「風を切る」ために球状にデザインされ、
進行方向を変えるために風で浮遊するほど超軽量である。
テンセグリティ構造はタンポポの種子のように大地から離脱する。
VR空間(before)と現実(after)
VR空間(before)と現実(after)が一致しているかを
検証するテクノロジーよりも
設計された耐震性(before)が現実的かを検証するテクノロジーが
実際の地震(after)に依存しているからこそ
仮想は現実よりも遅延する。
つまり、データは捏造されやすい。
視覚的形態(form)から生まれない
あるがままのシナジェティクスモデルを見ることは簡単ではない。
未知の関係は、視覚的形態(form)からやって来ない。
言語がなければ、見えない関係が存在する。
自ら発見したシナジェティクスモデルでさえあるがままではないのだ。
あるがままに接近できるのは
唯一、モデル言語による熟考だけである。
ピアノの蓋
沈む船から浮かんだピアノの蓋でさえ
一人分の救命具になるような希少性は
情況が変われば消滅する。
偶然の希少性に依存すればするほど
非常時の生存の危機は増大する。
植物が移動しながら枯れていくことで
豊穣な大地が約束されるように
ありふれた風と光と水で暮らせる場所へと
テンセグリティ・シェルターは移動する。
動く複製システム
人類はナノテクノロジーを開発してきたが、
ウイルスのような最も少ない部材から最大の空間を構造化する方法と
その複製システムを包括したモバイルテクノロジーはまだ応用していない。
地球惑星では衛星のようなスモールハウスが一番気軽だ。
自然に不動産は存在しない。
L’algue E. huxleyi vue au microscope électronique
風と波間に漂流する航海者
筏で最も安定する場所は筏の中点が球面に接している場所である。
まだ見ぬ島を水平線の向こうに想像しながら
風と波間に漂流する航海者には球体世界はつねに強く意識されていた。
無数のまだ見ぬ断層に怯えながら惑星の大地を漂流する航海者は
球状モバイルテンセグリティ構造を発見した。
衛星ウイルスのモバイル構造
宿主細胞と螺旋体状タバコモザイクウイルス(TMV)から
必要な構成部品を調達することによって複製機能を形成する衛星ウイルスは、
感染の症状を悪化させる小型の正20面体状のモバイルウイルスである。
サテライトウイルスは、自然界で最も小さな複写装置にちがいない。
自然の相互依存は最小限の構造体に依存する。
サテライトウイルスとタバコモザイクウイルス
ウイルスのモバイル構造
風疹、インフルエンザ、エイズ、E型肝炎などのウイルスは
内部の一本鎖RNAを5回対称性のある
主に正20面体状に総三角形化された
モジュール構造でパッケージし、
さらにその外部をエンベロープの皮膜で覆う。
それらはモバイル・テンセグリティシェルターの構造デザインの起源である。
真の動く構造は発見されてきた。
Molecule of the Month by David S. Goodsell
生活空間にCO2濃度センサーを
大都市以外の大気の通常の二酸化炭素濃度は400ppm前後であるが
車の窓を閉めて外気の交換を完全に閉鎖した状態で走行すると
1時間で3500ppm以上まで上昇する。
6000ppmでは完全な眠気と倦怠感、頭痛、耳鳴り、息苦しさに襲われる。
生産性の向上に限らずスマホにはCO2濃度センサーが必要である。