デザインサイエンス」カテゴリーアーカイブ

共振テンセグリティ・シェルター

待機していた裏庭の直径7mのテンセグリティ・シェルターは
台風21号の強大な暴風圏に数時間晒された。
最大瞬間風速37mを超えるほどであったが、構造は破壊されなかった。
テンセグリティが風と共振して柔軟な強度と剛性を生成する張力メカニズムは
まだ未知のシナジー領域である。

微生物とプランクトンの多様性

人種が生物学の概念ではないように
人類の多様性と大地の微生物と海のプランクトンの多様性は比較できない。
彼らはまだ分類不可能だ。
どちらも酸素と二酸化炭素を排出するが
光合成の方が圧倒的に優位である。
太陽光発電でさえその装置化のプロセスで二酸化炭素を排出している。

複製されるモバイル工場

重量計算しない飛行機や船は機能しない。
自重を大地に流さない移動体からだ。
最軽量にデザインされた耐久性のある直径8mのテンセグリティシェルターは
自らを複製するミニマムなモバイル工場となる。
遠隔技術の基本技術とその目的とは
工場が工場を自ら生産することにある。

モバイル・テンセグリティシェルター居住実験開始

既に存在している空虚とは
答えられない理由から
方法の可能性さえも削除された空隙が継続している状態である。
テンセグリティ原理から期待された
経済的なモバイル・テンセグリティシェルターの実用性は
半世紀間以上もその空隙に幽閉されていた。
自然はテンセグリティ原理を緊急時やアウトドアのためだけに限定しなかった。

SYNERGETICS RBF 1975

哺乳類の住処

哺乳類で住宅を購入するのは人間だけだ。
住居は外部にすでに存在している材料と道具で自分で作るものである。
モバイル可能で最軽量の直径7m以上の耐久性のある経済的な大型シェルターは
テンセグリティ以外に存在しない。
冷蔵庫や洗濯機のような生活に最低限必要な機械として。

支配する側のテクノロジー

自然災害の被災者の場合ですらその大多数が仮設住宅で暮らせるまでの日数は
平均1年以上である。
建築学(Architecture)は支配(arch)する側のテクノロジーであって
被災して避難している期間に
安全で経済的で快適な自律的生活の方法を教育することもできない。

変容する被膜

モバイル・テンセグリティシェルターの
最大風速26m/sの暴風圏での風圧実験は完全にクリアされた後、
月明かりで縁取られたシェルターの天頂部をジェット機が通過する時、
昆虫と獣の息づかいで棲み分けされた昼間の草原が忍び寄る星々と交差する。
窓で切り取られた外部は変容する被膜なのだ。

Reality is Spiro-orbital: All terrestrial critical path developments inherently orbit the Sun.
SYNERGETICS RBF 1975

シナジーの二乗

風速10m/sの風から受ける風圧は少なくとも5kgの風圧を受ける。
暴風警報の風速25m/sでは31kg以上。
風圧力は風速の二乗と面積の二乗で増加する。
テンセグリティシェルターはジオデシックス構造とテンセグリティ構造における
それぞれのシナジーの二乗で風と共鳴する。

自律したアーティスト・サイエンティスト

自律したアーティスト・サイエンティストは
クライアントや投資家に全く気づかれずに宇宙を探査し自らと対話する間、
横暴な社会に対しておもねる方法を習得しなければならない。
多種多様な規律を反射していく包括性という外観を備えるために。
それは最初の見えないシェルターになるだろう。

生存のための生活器

モバイル・テンセグリティシェルターの原寸大の実験過程からでさえ、
つねに強烈な解放感が生まれる。

最終プロトタイプの実験結果はデザインサイエンスの最終ゴールではなく、
「金を稼ぐために働かない人々」の生活器となると共に、
これまで以上の生活水準を持続させながら
新たな生存への戦いに挑むための最新の科学的根拠になるのだ。