真のイノベーションはイノベーション自体を破壊する。
しかし、顧客と投資家に資源を依存している限りその破壊には気づかれない。
イノベーションは非常事態にしか形成できない。
「国家非常事態」の宣言によって大規模な予算獲得がなされた場合のみイノベーションが起動する。
しかし、3.11以後の国家予算で、エネルギー、食料、シェルターにおけるイノベーションは
現在まで存在していない。
個人においてのみ、自律した生存方法は条件反射的な想像力から逸脱した規模でのみ実践していくことが可能だ。
「デザインサイエンス」カテゴリーアーカイブ
原子核から細胞、そして太陽系まで
かつてのインダストリアルデザインの対象は、「口紅から機関車まで」であったが
現在はミサイルや戦闘機にまで拡張されている。それらをもっとも高額な商品にするために。
テンセグリティという「原子核から細胞、そして太陽系まで」を包括している構造原理を
彼らはデザインの対象にしなかった。
真の構造は工業デザインや建築デザインではなく、つねに発見されてきたからだ。
基礎も応用も存在しない構造は、構造の定義を破壊した。
(レイモンド・ローウィは、バックミンスター・フラーと同時代であったが、
ローウィの機関車は博物館にのみ存在する)
SYNERGETICS(R.B.Fuller)
Fig. 730.12 Stabilization of Tension in Tensegrity Column
プライムデザイン
「物理的な生産者としてのいっさいの存在意義を失った人間は、
産業の均衡にけっして欠かせない元素を完全に再生的に利用する
顧客としてのみ存在することになる。」バックミンスター・フラー1962
プライムデザインというメタフィジックスの理解に、われわれは
すでに半世紀を要してしまった。
一つの海に浮かぶ1つの陸を包む一つの大気圏
パノラマ(Panorama)は、
360度の世界観でありメルカトールの円筒図法の残像にすぎない。
極軸方向では無限化するデフォルトから抜け出せなかったのは、
極地に人類が居住できるテクノロジーがまだ存在していなかったからである。
テトラマ(Tetrama)は、
720度の全方向性を人間の視野角で認識できるように変換するために、
バックミンスター・フラーのダイマクションマップで使用された
全地球の地理的なデジタル情報を元に
各ドットは、正4面体(2個の正6角形から構成)に正確に投影図される。
(正4面体の内角の総和は720度である。)
地球儀では一度に裏側を見ることは出来ない。
テトラマを2回回転対称性によって、不連続な海と陸は完全に互いにエンドレスに平面状に連続化できる。
「一つの海に浮かぶ1つの陸を包む一つの大気圏」に
「一つの人類」の存在を確認するための最初の全方位720度の全地球地図である。
☆テトラマの平面充填システム
正6角形の回転操作による平面充填の形成方法と3WAYの全地球情報の矩形画像を生成するアニメーション
https://www.tensegrity.jp/items/9120599
One Ocean,One Land,One Sky,One People
一つの海に浮かぶ1つの陸を包む一つの大気圏は、全方位720度のテトラマに投影できる。
テトラマ(Tetrama)には、国境は描かれない。
流体地理学的デザイン
デザインとは、部分と全体に介在する諸原理を相互に調整する過程に
意図的に関わる包括的な科学的数学的な試行錯誤を除外して、
既知となった各部分を相互に調整し
各部分から予測できない全体を秩序化する行為であるなら、
デザインによる解決方法には、途方もない試行錯誤しか与えられていない。
☆
全地表の70%を覆う水圏は、大気圏と同じように流動している。
ペンギンは、形態から流体地理学を除外しなかったので水圏を自在に飛行できる。
彼らの地表での歩行が不格好に見えるように、
大気圏を自ら飛行できない人間は不格好に見えるにちがいない。
銀河新年 テトラマ(TETRAMA)販売開始
シナジェティクス研究所からオリジナル教材を販売開始
全方位720度の正4面体世界地図
バックミンスター・フラーのダイマクションマップの不連続な海を連続化し、
矩形化した世界初の流体地理学的な投影法に基づく正4面体世界地図。
シナジェティクス研究所オリジナル教材
https://www.tensegrity.jp/
概念の解説 「全方位720度矩形画像モニタリングシステム」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E6%96%B9%E4%BD%8D720%E5%BA%A6%E7%9F%A9%E5%BD%A2%E7%94%BB%E5%83%8F%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0
究極のアブノックス
「人類は国家を存続させるための武器と税金という究極のアブノックスを発明すると同時に、
人間の一生には住居とエネルギー以外に食料、水、空気が1000トン以上必要である統計から、
手っ取り早くそしてくまなく生計を立てさせるためのお金と利子という人為的システムをでっち上げた。」
(『宇宙エコロジー』バックミンスター・フラー+梶川泰司 著 2004)
この現実を変革する政治指導者は、資本主義でも共産主義でも存続できない。
テンセグリティのテンセグリティ化
4面体状のテンセグリティの中心にある球状20面体12個の頂点は、
対称的に4つのグループに分割され、
放射状に外部のテンセグリティから引っ張られている。
中心の多面体は振動するがまったく回転しない。
私のテンセグリティシェルターも、この原理によって
2層化できるばかりか、より少ない構造材から
空間を加速度的に剛性化と軽量化ができることが分かった。
SYNERGETICS
Fig. 401.00 Tensegrity Tetrahedron with “Me”
惑星探査用シェルター3
本来、牛が草原で自ら穴を掘って子牛を生んで育てることができるように、
鳥が樹木の枝や節穴に巣を作るように
人間は移動するための軽量の居住用人工物を
科学的に経済的にデザイン出来るように
生存のための道具を外部化するようにプログラムされているはずだ。
人間は地球惑星上を過酷な縄張りからの
絶えず命がけの移動と逃亡によって繁殖してきたのだから。
惑星探査用シェルターは火星よりも地球惑星で最初に使用される。
惑星探査用シェルター2
そして、自動車産業は、移動する自律的な家という人工物をデザインしなかった。
移動できるキャンピングカーやトレーラーハウス、コンテナハウスは、
水とエネルギーと食料の生産方法の自律性に無関心である。
しかし、火星移住計画で移動する家だけを買う人はいない。
地球の微生物を含む未知の大地のパッケージは、
レアアース以上に火星アマゾンではもっとも高価な商品だろう。
コメントを投稿するにはログインしてください。