デザインサイエンス」カテゴリーアーカイブ

惑星探査用シェルター1

ローン地獄は存在するが、家賃ノイローゼという
精神病としての神経症(neurosis)は
資本主義システムでは認知されなかった。
家賃を軽減するだけではなく、家賃を払うという概念を陳腐化するための
構造とパターンを建築専門家が開発しないようにそのシステムは教育する。
しかし、イデオロギーからではなく、哺乳類で家を買うのは人間だけである。

全天候性のテンセグリティシェルター

生活費を稼ぐためにシナジェティクスを諦めた若者を
これまでたくさん見てきた。
生活費を稼ぐための思考過程に
宇宙が関与しないリアリティの方を選ぶことによって
再びより矯正されていく場合を。

宇宙が関与するシナジェティクスの探究には、
家賃を不要とする耐久性のある全天候性のテンセグリティシェルターが必要だ。

エネルギーと水と食料を自律的にする自動気象バイオスフィアによって、
Cosmic Fishingに最適なシェルターになるだろう。

電磁波暖房

エアコンの暖房は、空気の温度上昇によるが、
太陽光の暖かさは遠赤外線(電磁波)による。

シェルター内部の温度が10度以下でも
透明な被膜を太陽光が通過するかぎり、暖房は不要になる。
木炭(炭素)やセラミックなどもその発生量が大きい。
(ミニ・バイオスフィア内では、電磁波の波長を変えれば、
通信や調理、そして暖房もできる。)

夕日が射さない湿度の高い山間部のシェルター内部の蓄熱には
表面をつや消しブラックで塗装した河原の丸石が身近で経済的である。
それらは、放射冷却で急冷していく夜間に効果的に発熱する。

冬期は外気の絶対湿度が少ないので、安価な熱交換機によって換気すれば、
内部の水蒸気量を減らして結露を防ぐ効果もある。

人間はこれらの原理を発見し利用する段階にいるので、
シェルターの基本機能は、現在の住宅よりも太陽系に適応できる。

予測的

予測とは、安全な賭ではなく、明日の<現実>でもなく、
<現実>を昨日の思考から切り離す峻烈な行為である。

デザインサイエンスは、
未来的デザインではなく、幾何学的デザインでもなく、
予測的である。
欲望のマーケッティングと絶縁して
宇宙の先験的機能の実現に従事しているのである。

火星のバイオシェルター

宇宙は、再生的に相互に変換するテクノロジーである。
宇宙がテクノロジーという包括的システムであるなら、
人間は宇宙に何も与えることはできない。

住宅も、車も、PCも、それら自体だけではなく、
それらの相互変換は、
稲と昆虫と微生物、そして
太陽との相互関係に接近するだろう。
火星のバイオシェルターに移住する前に。

そして、水が豊富な火星では
ジャガイモよりも稲作が遙かに優位である。

アラブの火星移住計画

ロボット

監視し管理され、訓練しながら矯正する環境から
人間を逃亡できないように仕向けるテクノロジーこそが、
生産性と有用性を維持するためのこれまでの労働を
ロボットが完全なまでに自律的に代行するための前提になる。

個人に注目する社会は、ロボットに注目し始める。
個人よりもより利益を拡大できるから。

エネルギー変換効率

建築の単位体積あたりの重量・エネルギーコストは、
植物の有機体システムを構成する細胞単位あたりのそれらと比較されたことがない。
さらにエンジンの燃費は、決して植物の光エネルギー変換効率と比較されない。

テンセグリティ・シェルターは
植物の光エネルギー変換効率と初めて比較できる生存空間のためのテクノロジーだ。

新たなテンセグリティ原理

私は「張力は、増大する半径に対する円弧または弦に影響し、
圧縮力は、減少する半径に対する円弧または弦に関与する」新たな機能を発見し、
2008年8月に直径6.5mのテンセグリティシェルターで証明した。

張力材と円弧状の圧縮材がともに連続する構造とパターンは
バックミンスター・フラーのテンセグリティでは概念化されていなかった。

新たなテンセグリティ原理の実験のために、圧縮材も張力材も共にカーボン材が使用された。
基礎部を不要とする半球状で自律する構造の総重量は、30キロ未満であった。

構造デザイン 梶川泰司
制作 シナジェティクス研究所

直径6.5mのテンセグリティシェルターは、
2008年11月、ノースフェイス40周年を記念して青山の<スパイラル>で展示された。

裏庭

真冬の裏庭にインストールされる小さなシェルターから
外に出かけることはないだろう。

移動可能な小さなシェルターは、植物と共に
太陽を受け入れる最大の受容器なのだ。

裏庭のシェルターは、世界中の太陽と交信できる。

世界中の海は、移動型の光合成型シェルターで満たされている。
彼らは、裏庭の先住民である。

Fig. 203.09 Examples of Geodesic Design in Nature.(RBF)