デザインサイエンス」カテゴリーアーカイブ

角度的固定

<構造>から反構造や非構造を排除することではなく、
国家とそれに結び付けられた<構造>という概念から
自らを解放するために、

数世紀の間、押し付けられてきた<構造>、または<固体>、
あるいは<角度的固定>という概念を拒否することによって、
主体性の新たな形式を見出していくには
何を実践すればよいのか。

シナジェティクスモデルは、
しばしば未知の概念を内包している。

移動する構造体

建築構造に関しても
これまで考えられたことよりも
考えなかったことの方が圧倒的に多いのは
自然からその構造が破壊される毎に
より太く、重く、高価にして強化しただけだったからだろう。

より軽く、安価にするテクノロジーは
より高速で移動する構造体に採用されただけである。

矯正装置としての空間構造

農業用ハウスは野菜の品質と価格に影響するが
人間が住めない農業用ハウスは
この半世紀間、構造的なモデルチェンジをまったくしていない。

空間構造による権力側の要請に
技術面で支援するのは
許認可の範囲内で空間構造をデザインする
建築技術者たちである。
 
空間構造はもっとも効果的な矯正装置の一つである。

<クラウドナインズ>

宇宙ステーションが
無管、無線、無柱、無軌道からなるテクノロジーでしか生存できない同じ理由で
地球上の住居をデザインすることは可能だ。

トイレには外部に廃棄する配管がなく、
太陽の放射エネルギーと相互作用する包括的なエネルギー循環器が
すべての物質とエネルギーを制御し、
太陽の放射エネルギーを追尾しながら居住可能なバイオスフィアの大気圏内を浮遊する
最初の非軍事的な大気圏内部の動く宇宙ステーションとして
<クラウドナインズ>が理解されていない場合、
宇宙技術の一般化に関与していない短命で高価な住居を
もっぱら消費しているだけの
時代遅れの不動産に終わるだろう。

惑星地球における目的意識(know why)

e・食・住(energy-food-shelter)の3大生存要素を同時に供給する
モバイルシェルターというアーティファクトの実現には、
高価な材料や熟練した技術、エネルギー、多種多様な道具と作業場が不可欠である。

それに対する解決方法とその確立過程にこそ、
惑星地球におけるデザインサイエンスの目的意識(know why)がある。

生存可能な科学的方法

都市インフラに依存しない生存方法の執拗な欲求と
その方法を万人に共通のものにしようとするイデオロギーとの分裂は
デザインサイエンスには存在しない。

惑星地球以外の他の天体で人類が安全で経済的に生存できる科学的方法は
金融資本主義以上にまだ未完成である。