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デザインサイエンスの革命性

デザインサイエンスが自ら革命的方法論を提唱し実践するすべての過程において
クライアントに依存しなかったデザインサイエンスの革命性は
ほとんど知られていない。

デザインサイエンスの革命性は
投資家の存在と発言を排除できるほど
既製品と既成のテクノロジーの新たな相互関係の発見から実践できることにある。

しかし、最晩年のバックミンスター・フラーの<フライズアイズ>における
量産型のモジュール革命性は
未だ高額な金型の初期投資に依存していたのである。

単なる用途(ユーティリティ)の開発に留まらない
デザインサイエンスのプライムデザインを
その実践者のみが担うこのシステムは
金融資本主義の側にはない。

自律的生産性

現在の構造システムが形成する生活空間の構造的形態的課題は、
国家及びその許認可諸制度からの人間の解放ではなく、
国家とそれに結び付けられた個個人をその空間化の型から解放することだ。

数世紀間、人類に押し付けられてきた生活空間の型を拒否するための
エネルギーと食料の自律的生産性によって
はじめて形成される主体性の新たな形式を促進していくことにちがいない。

自律的生産性は、太陽光と微生物群との共生に深く関与している。

1.5億キロ彼方

自律的モバイルシェルターによって
バイオスフィアの生きた現実と出会える自由への選択肢がある。

これは、地球から1.5億キロ彼方で輝く太陽からの光を使った
光合成から絶縁した人類の課題である。

革命という概念はそれほど革命的ではない

革命という概念はそれほど革命的ではない。

〈革命revolution〉=re(逆らって)+volvere(回転する)
だけならば、部分から推測可能な範囲の
<回転による劇的な角度変化>にすぎないだろう。

発明や人為的なエンジニアリングによるアーティファクトの革命とは、
社会的な現状を支える政治経済の強い流れに逆らう行為ではなく、
社会的な現状とは別に実在する〈現実の泉〉に到達する行為である。

生産性

デザインサイエンスの最適な使用方法が
そのシナジェティクス原理からも明確に定義された時、
生産性の経済性とその自律性は確保されることが認識できるまでに
実践することがクリティカル・パスそのものである。

クリティカル・パスによる生産性は信頼できる。

概念の発見から始まるシナジェティクス

シナジェティクスにおけるモデル言語の発見(=概念の発見)には四つの過程が含まれる。

1,計画的偶然によるモデリングが転写する新たな概念の発見
2.新たな概念が自動生成するモデル言語とそのモデル言語から生成されるモデリングとの相補性の発見
3.モデル言語を内包するモデリングに変換するためのすべての構造とパターンの探究
4.固有の構造とパターンのみが誘導する同時代的デザインサイエンス戦略

プロトタイプ

自然の原理の探査によって
発見されたアイデアからプロトタイプをデザインする方法は
無限に存在するはずである。

そのプロトタイプが公開されれば
その場しのぎの独占欲に満ちたアイデアを圧倒することは明白である。

シナジェティクスと相補的なデザインサイエンスのテクノロジーは、
時代毎の新素材によって陳腐化されないにちがいない。

真のプロトタイプとは
重さのないメタフィジカルな鋳型であり、母型である。

エネルギーと食料の受容体

人間の生活空間を維持する構造は
ヒトという哺乳類の持つ生物学上の特性とかかわっているかぎり、
持続する経済活動に必要な
休息するための物理的な窪みに
合理的に構築されるべきである。

その窪みとは
エネルギーと食料が生産され、保存されなければならない
宇宙の受容体なのだ。

構造デザイン

「原理には重さがない」という科学的概念を
メタフィジカルな思想とのインターフェイスにすることによって
飛躍的な構造安定性と強度・剛性をもたらす
質量のない数学的なパターンを構造デザインの対象とする。

その方法論は、直観による絶えざるモデリング以外には存在しないだろう。