デザインサイエンス」カテゴリーアーカイブ

空間の配分

暗黙の空間の配分によって
住居デザインを人々に強制する方法は
こどもたちを物理的・空間的に配置させる義務教育を
実施する建築空間において始まり
動作や歩行姿勢・生活作法などの身体に関する
見えない政治的テクノロジーによって
長期的に矯正されていく。
(大多数は、夜空の見えない低すぎる天井の住宅に慣れきっている。)

政治的テクノロジーによって
自律的シェルターの空間デザインが
衰退しきっているのではなく
完全な無管、無柱、無線、無軌道で生存可能な
空間の配分に成功したシェルターを
誰もデザインしたことがないのである。

変換効率

建築の単位体積あたりの重量・エネルギーコストは、
植物の有機体システムを構成する細胞単位あたりのそれらと比較されたことがない。
エンジンの燃費は、決して植物の光エネルギー変換効率と比較されない。

デザインサイエンスは
包括的な変換効率から生命のための構造をデザインする。

計画的偶然(precession)

デザインサイエンスが
自己に関わる現実のプロセスを反映したデザインから形成されると
思い込んでしまう一方で、
デザインサイエンスのプロトタイプ制作は
その資金調達において
もっとも平凡な方法に陥ってしまった。

デザインサイエンスのプロトタイプ制作に
必要な道具類や素材、そして制作環境は
プリセッション(計画的偶然)から始まる。

デザインサイエンスに
資金調達のためのプレゼンテーションは存在しない。

原理の発見のみが
デザインサイエンスの開発エネルギーと物質を誘導する。

真理の構造学

クリティカル・パス[=真理の構造学]における権力メカニズムの分析から、
社会の中で展開される闘争・対決・闘いと
その戦争の諸要素である様々な権力戦術によって
生産される様々な知がどのように作用するかが理解できるようになる。

その理解から生まれる新たな知が
これまでの権力戦術よりも
より統合された知を生んできたところに
真理の構造学がある。

シナジェティクスの探究においても
すべての科学的・数学的な概念形成過程に無関心ではいられない。

私の知る限り、『クリティカル・パス』を深い関心と共に
自発的に読み始めた13歳の少女に、
理科と数学の理解に明解な変化が始まった背景を説明できる。

もちろん、『クリティカル・パス』を写本するだけで
それらの成績が飛躍的に向上したことは
真理の構造学の目的ではなかった。

大量破壊兵器

金融商品(デリバディブ)という
21世紀の見えない大量破壊兵器を作成した専門家は
経済学者ではなく、数学者や科学者である。

リーマンショックだけでも
その被曝者は、5千万人を超えていた。

個人住宅の所有は、金融兵器製造の始まりである。
生き残るためには、住宅を決してローンで購入してはいけない。

モバイルシェルターは、政府と銀行によって計画的に製造されてこなかった。

アンチ・トレードオフ(Trade-off)へ

デザインサイエンスにトレードオフ(Trade-off)は存在しない。
トレードオフとは、
一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという段階の概念である。

シナジーが、より少ない資源、エネルギー、時間によって
効果的な機能を生成する過程に
どんなトレードオフも存在しない。

トレードオフ(Trade-off)を必要とする存在形態は
予測される部分の寄せ集めの全体にすぎない。

メタフィジックスの段階

シナジェティクスが原理的発見の場を生成すると共に、
デザインサイエンスによって
知性、行動、知覚や感性という全体を拘束する
生産的選択に関わることが可能になる。

そのすべてによって原理的選択という
メタフィジックスの段階にいる。

緩慢な死の予告

基地の経費のすべてを負担している政府の行為が
増大する富の漸進的な固定化であるように
仮設住宅による一時的被災者救済の形態が貧困化の主要な原因であり
その獄舎建築的デザインで矯正されていく仮設空間による共同性の破壊こそ
あらゆる生産的な富の緩慢な死の予告なのである。

寝室と庭のない固定化された仮設住宅の建造と撤去(その後は海外に輸出される)は
いまや定番化した
もっとも醜い建築ビジネスである。

知られていないクリティカル・パス方

クリティカル・パス方は、
様々な困難な課題に関して可能な解決が与えられる条件を列挙して序列化し、
その課題を構成する諸要素をすべて相互に定義づけることである。

まだ知られていないクリティカル・パス方は存在する。
それは、種々の解決方法がより効果的な方法をもたらそうとする課題において
課題そのものが解決方法によって
誘導され転位していく方法である。

揚力とは
物体と流体に相対速度があるときに発生する力(動的揚力)であるが
動的揚力としてのマグナス効果の発見は、
後のライト兄弟の飛行実験には関与しなかったが
コアンダ効果はコアンダ=1910で採用されている。

これらの時系列的進展からも
揚力という課題そのものが、その解決方法によって
航空機の構造自体が開発されていたことを説明する。

この種のクリティカル・パスはシナジェティクスから生成可能だ。