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思考を声に出す(thinking out loud)

「思考したことを声に出す」ために
原稿を用意する社会的習慣がある。

しかし、「思考したことを声に出す」ことと、
「思考を声に出す(thinking out loud) RBF」ことは異なっている。
思考と声はほぼ同時的にリンクできる。

この能力を最初に隠蔽しているのは
教師たちである。
両親が教師に替わる場合も珍しくない。
彼らにとって学習とは他人の思考したことである。

そして、ワープロの音声入力を怖れている学生は実に多い。
専門分化はすでに思考と声から始まっている。    Y.K

宇宙計画

21世紀の工業先進国は
ひたすら宇宙計画(=space program)の過程にいる。

彼らの物理的宇宙(space)が、
もう一つの宇宙(Universe)と分離されているかぎり、
宇宙それ自体に近づこうとして
取るに足らない資源争奪戦をしているだけかもしれない。  Y.K

クリティカル・パス

人間の能力から見れば、
マルチタスクとは同時に仕事を処理することではなく
仮想的な物質を想定することによって
多層化された非同時的なネットワークを形成するように
プログラムを組むことである。

マルチタスクとは
最長経路を最短時間で
達成するクリティカル・パスの別名でもある。 Y.K

メタフィジクス

原理はどれも単純だ。
しかも宇宙は原理を大量生産している。

自動車の大量生産と異なるのは、
互いに異なる鋳型から原理が生成され、
さらに、
子どものレゴ(Lego)と異なるのは、同型ではないのに、
互いに組み合わせることができることにある。

この驚くべきメタフィジクスを
教育する学校が存在していないことである。   Y.K

流体地理学

都市には
魂を森に置いてきた民と
砂漠に置いてきた民が無数にいるだけだ。
都市に魂を置いてきた旅人はいない。

都市では
人々は互いに樹木のように
寄り添っていながら、
砂のように流動する。

森や砂漠は固体ではない。
森も砂漠も
移動した結果だ。
移動は生命のパターンである。それらは流体的コロニーを形成する。

流体地理学を葬った固体的建築空間は
人々を都市で堰き止めてしまった。
(過疎や過密は宇宙には存在しない)

流体地理学は
森の民も砂漠の民も互いに知らない。

流体地理学は
魂を宇宙に置いている民の
内部と外部(=Twoness)から形成されている。 Y.K

仕事

幸福な仕事とは何か。
それは、新しい発展に参加することだ。
生きるための仕事にありつけても、人々は真の発展には失業中だ。

自然はどのようにしてエコロジーに従事しているのだろうか。 Y.K

原理

エコロジーという言葉は誰でも知っている。

石油系がつくり出した「地球に優しく」といったうぬぼれた行為も
そう長くは続かないだろう。
なぜなら、
エコロジーは、人類にとってもっとも未知で危険な宇宙的原理である。

エコロジーは、
エコロジーに違反すると
核兵器よりも効果的に人類の滅亡を達成する
見えないそして、重さのない再生的な相互システムだ。 Y.K

ホットライン

既にカオスポイントを見逃してしまった地球温暖化で
良いことが一つだけ生じるだろう。

純粋な非物質的なコミュニケーションの発見である。

互いに地球の反対側にいる鯨どうしの遠隔コミュニケーションとは違って、
多くの人が個別に神を発見することによって、
ケイタイではなく、マインドに
最初のホットラインが装備されるだろう。 Y.K

3日間

人間だけが脱糞に道具を必要とする。
しかし、健全な肛門は水も紙も必要としない。

これは自然回帰型エコロジーではなく、
緊急災害時のサバイバル技術に入るだろう。
この技術習得には3日間で十分だ。
玄米を食べればよいだけだ。
ただし、玄米だけ。        Y.K

避難場所

強い地震が発生し被害が甚大な
場合は、大勢の人は小学校の体育館に避難する。
体育館は柱がなくとも天井が高く、そして広い。
体育館はいつも安全である。
半世紀前から屋根や壁面を軽く丈夫に作るテクノロジーは存在する。

柱がより多くある家が倒壊し、柱の少ない構造が安全なら
どうして人々は最初から体育館のような構造を住居にして
空間を仕切って暮らさないのだろうか。
そうすれば避難することも不要だ。 Y.K