稲はイネ科の一年草なのに、
そのサイクルは稲刈りまで以外誰も知らない。
稲は、一万年間にわたって、人間に与えてばかりだ。
このことが遺伝子に影響しないわけがない。 Y.K
「トリムタブ」カテゴリーアーカイブ
非線形的
真実は重力のように、すべての人に関わっている。
非線形的に。
ゆえに、真実は一筋ではないのである。
(しかし、社会的通念のほとんどは未だ直線的である。) Y.K
失敗のない自然
温暖化さえ自然の理の結果である。
大気中の酸素の一定の含有率は、温暖化を引き起こすメカニズムの一部である。
自然は、人間の失敗を回復させる未知なる機能を備えている。
「自然にはそもそも失敗という概念がない」という概念が未知なのである。 Y.K
幾何学
現実に耐えるべきだ。そこには数学的真理への最短距離が潜んでいる。
ただし、最短距離は直線ではない。 Y.K
他人
他人とどんなに違っていても、昨日の自分と違っている時は稀である。 Y.K
ヘリウム
昨日は終日雨で川は恐ろしいほどの雪解けの濁流で渦巻いていた。天然温泉も閉鎖されていた。ナビに誘われて、霧と残雪が未だ深い1200mの頂上付近の山小屋ロッジで『クリティカル・パス』を読んでいる少年に出会った。
そして、名前を聞く前に、「1895年ヘリウムが発見された。ヘリウムガスは、地球上ではひじょうに乏しい。水素と同様気体であるが、水素のように可燃性ではない特質がある。ヘリウムは、社会理論上は、すべての人の所有物であるけれども、もっぱら工業のためだけに利用され、一般には利用できないが、月には豊富に存在する」という興味ある内容を聞かせてくれた。
私は、ヘリウム3は天然には僅かしか存在しない。その理由として元素の稀少的存在には短い半減期が付きまとう元素の存在度について話した。
彼は、ヘリウムを使った超伝導について調査している時に図書館でこの本に出会った。高校には行っていないと言っていたが、オタクでもニートでもなかった。
ヘリウムは誰かに独占できるわけではないという視点から私が知るどの年代の少年時よりもニヒリストではないと確信できる。
共感能力に年齢はない。
コーヒーを飲んで彼と別れた後、遊牧民の中学生が衛星インターネットと太陽光パネルの付いたPCで勉強しているテレビの映像を思い出した。そして遊牧民の少年たちが俳優のように見える印象と重なる。
共感能力に富んだ彼らには生きるための自発的な視線があるだけなのだ。
高度1200mでのコーヒーは、ヘリウムの存在度よりも低い希有な香りに満ちていた。 Y.K
ユーザビリティ
農業を捨てた人は多い。
しかし、栽培に失敗した人はほとんどいない。
これは植物による偉大なユーザビリティだ。 Y.K
法則
リンゴよりも雪の方がゆっくり舞い落ちるのは
同じ宇宙の原理を満たしているからである。
ただし複数の原理が作用している。 Y.K
子供
どんな人間にも子供時代があるが、けっして子供にはなれない。
想像力によってのみ子供になるか、
彼らとコミュニケーションするとき達成できるかもしれない。
ところが、子供はけっして子供になりたいと思っていない。 Y.K
想像力
想像力が知識よりも重要であるならば、実行しすぎることがあっても、
知りすぎることはないだろう。 Y.K