児童手当を支給すれば、
子どもを作ろうとする人が増えるという。
「子どもを作る」と表現する人が増えたことと
少子化は比例している。
「子どもは授かる」と表現した時代の子どもの
総人口に対する人口比率と子どもの死亡率は比例していた。
「子どもを授かる」と言う表現は理にかなっているが、
「子どもを作る」と言う表現は、
単に非科学的だけではなく、傲慢で無知だ。
人間はまだ自動車を作るように
運転手付きの自動車は作れない。
食料とエネルギーが十分にあれば少子化になる。
出生率の低下と高齢化は産業社会の目的だったのだ。
少子化と高齢化で困るのは、税収に飢えた国家と
産業社会の富を根こそぎ収奪するグランチだ。
「ベクトル」カテゴリーアーカイブ
コレクション
秋の森が癒してくれる。
といって森の中で気功をしているグループに出会った。
その森は病んだ人工林だった。
もっと絶望をコレクションしようぜ。
失業
バイオスフィアは人間を、
正規雇用したわけではない。
非正規雇用の時でさえ、
十分すぎる富を与え続けてきた。
ついに、商品よりも生産力が有り余ったのだ。
やがて、
長い失業期間も終わるだろう。
エコポイントを貯めすぎた
最後の消費者の。
翻訳
翻訳者の前書きと後書きは、日本独自の形式である。
その形式は、時として、
ネクタイとパンツの関係に似ている。
ネクタイは
なくてもかまわない。
そして、パンツは
はかなくても誰も気づかない。
かつての日本の輸入文化を支えた翻訳者たちに
高すぎる地位が与えられたからだ。
自然界は、等価物を作るもっとも知的な翻訳で溢れている。
例えば、E=MC2
臼歯
マクドナルドで20年ぶりにランチを食べた。
ソフトクリームの次に柔らかい食事だった。
2番目のマクドナルドもマスクをした
就活のスーツ姿の若者でいっぱいだった。
彼らに臼歯はいらない。
ところで、
インフルインザは唾液で溶かして、
第一大臼歯で噛み殺せるんだぜ。
解決法
この世に存在する問題が、
それらの解決法よりもつねに多いのは、
問題の方が創造的だからだ。
あるいは、
破壊的だからだ。
ユニバーサルアクセス
パンデミックは人類にとって共通の世界的な脅威である。
インフルエンザは異種有機体生命間の
あらゆる異なった要因にかかわらず、
例えば犬インフルエンザは馬のインフルエンザに変化し異種感染できる
テクノロジーを具現化している。
そして、ついに鳥インフルエンザは、
バイオマス的に豊富な人間にも異種感染できるようになった。
鳥インフルエンザは、他の異なったインフルエンザとの
ある種のネットワークによる情報交換によって、
高度なユニバーサルアクセスを実現して生まれてきた。
大量生産される工業製品にも、
国籍、年齢、性別、障害などあらゆる要因にかかわらず、
誰でも同じようにネットワークから情報を得られる
ユニバーサルアクセスの機能が求められている。
パソコン、ナビ搭載の自動車、家電製品などである。
やがて、人類がデザインするこれらの製品は、
インフルエンザのように
自ら他の製品と相互に情報交換をするだろう。
解釈
脳は事実よりも解釈のほうを優先する傾向がある。
理解を超えた存在には無関心である。
原理は理解よりも存在である。
まれに人間は原理を発見する。
それによって、不安や恐怖を克服して生きている。
これも解釈だろうか。
時間
多忙を自慢する人は多い。
暇を自慢する人もいる。
時間があるかないかではない。
デッキに出て来ないで、
どうやって全方向性が見えるんだろうか。
アイデア
朝は暗いうちに起きる。
夢から目覚めた時の
ぼんやりとしたアイデアから、
自分が何も知らなかった事に気づくことでもある。
その日は太陽を感じることができる。