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自由

自由について考えない人はいない。
そして、思想の自由についてしばしば議論する。
北朝鮮にも思想の自由はある。
人々は自由に思考し、思考することは誰にも止められない。
おそらく本当の違いは、イニシアティブの自由にある。
この自由が、まだ日本にあると思わされている。
いまは心理戦争の真っ最中だ。

吸収権

本当に生きることは、
生きる用意をすることではない。
保険とか、貯金とか・・
植物も動物も未来を抵当に入れないで、
二酸化炭素と酸素を交換しているんだ。
人間に排出権があるなら、植物にも吸収権があるだろう。
経済的思考は、科学的思考とは限らない。

序の口

原爆で破壊されたのが、第1の戦後、
吸い取られて、破綻したのが、第2の戦後、
その間、森も杉で破壊されてしまった。
これで、だいたい全部が貧しくなった。
しかし、これからが本当の始まりだ。
まだみんな、ゆう貯に現金があると思っているから。

少年兵

アフリカの反政府組織に雇用される無数の少年兵は、
必ずしも薬物で洗脳されて
使い捨ての兵士になるわけではない。
武装ファッションに魅せられて志願する場合がある。
子供でも携帯できる小型の銃に
調和した服装の自由度を与えるだけで、
人殺しもファッションの一部に変容する。
高級ブランドのワニ皮バッグを
手に入れた女性のファッションセンスとの違いは、
量産される銃よりもワニ皮のブランドに稀少性がある点だ。

感傷的

相手を決定的にせん滅させる軍備をさせてはならない。
これは、3世紀前に創立した中央銀行の教義である。
軍事力を均衡(=例えば冷戦構造)させるノウハウによって、
永続的で動的な拮抗のための双方への資金提供が可能になり、
各政府に提供される資金には、膨大な金利が請求できる。
つまり、 21世紀の北朝鮮の核武装と軍縮は、
感傷的なそれゆえに不安定な国際民主主義を維持するための
不可欠な手段である。  
感傷的とは、
地球規模のエコロジーの方法論を自負する<Think global,Act local.>によって、
永続的にきっちり金利を払わされる側の無意識的態度である。

老前人

老後を考える若者が増えてきた。
だから、貯金しているらしい。
社会は、働かない自由と富を
お金だけに代行させた人たちの
淀んだ溜まり場になりつつある。
老後人もたよりないが、
老前人は奴隷的だ。
理解できることしか理解しようとしないのは、
自然に反しているだろう。
あるいは、
自然には含まれないだろう。
自然は、未知(unknown)を包含し、
シナジーはその未知なる自然から生まれるから。

コミュニケーション

捨て犬や捨て猫と暮らすと、
次第に前の飼い主の人格が見えてくるように、
捨てられたモノの持ち主も見えてくる。
モノの所有権は簡単に消滅できるが、
コミュニケーションを生命だけに依存してはいけない。
まだ人間以外との通話料は無料だ。

人間は、ますます不自由だ。
これまでかなりの自由が
お金と引き換えに捨てられてきたからではなく、
残った不自由を捨てられなくなったからだ。
その不自由でさえ、お金で固められている。
金(元素記号Au, 79 結晶構造は面心立方構造)と交換できない紙幣で。
ケータイ会社のauは金のラテン語の「光るもの」 aurum の省略型である。
実際に廃棄された携帯電話から貴金属類は再生できるから、
本当に存在し機能する金は、人間の自由よりも自由だ。