物理的にしか発明できない。
超物質的にしか発見できない。
ゆえに、
発見だけは報酬(royalty)から
もっとも遠ざかることができる。
「ベクトル」カテゴリーアーカイブ
ロイヤリティ
忠誠(loyalty)は虚偽の始まりである。
宣誓に報酬がつきものであるかぎり。
国王から委譲された採掘権や油田の使用料
そして特許権使用料などのロイヤリティも
王族の一員であるための王威の具現化である。
この具現化こそは、
歴史的な虚偽の合法化システムである。
贈与
自然にマネーサプライに依存した経済成長率のような
相対比は存在しない。
すべての地球生命は太陽からの放射エネルギーの絶対量に依存している。
そして植物における利子率は、銀行預金の利子率と比較すれば
ほぼ無限化する傾向にある。
「一粒万倍」はシナジーの正しい訳語である。
すべての経済学がシナジーを
意図的に除外している理由は理論ではない。
経済学は「取るか取られるか」以上に説明できないだろう。
にもかかわらず、自然は人間に圧倒的にシナジーを贈与している。
社会システムは自然からの贈与の怖れから、
エネルギーと食料の危機を生成している。
現在の社会システムとは、法律家資本主義である。
安全で確実な方法
21世紀に大海賊はいない。
法律家が海賊の機能をすべて代行している。
現在の多国籍化した法人会社組織は
もっとも効果的に最大のお金を所有するもっとも安全で確実な方法である。
G8サミットの各国の首脳たちが、
グランチの富の収奪方法を変更できないのは当然である。
政治家(=犬のしっぽに犬の散歩は頼めない)に失望する時間に
グランチの歴史を学ぶべきだ。
見えない海賊による伝統的な法律家資本主義の歴史は、
学校では教えない。
地方の議会の承認によって首長が任命した教育委員会が
教師を雇用しているかぎり、
教師の権限はしっぽのまたしっぽだ。
最大のお金を安全で確実に収奪する方法のネットワークは周密だ。
アップル
ドット.Macがもう3日間も使えない。
登録できないだけで、
路上運転できない新車のように、
iphoneは、まったく機能しない。
初日は予告なくサーバーのメンテナンスが
始まったと誤解していたが、
これはアップル社の歴史に残る最大の危機だ。
もし1週間も続けば、サーバのメンテナンスではなく
原子力発電所の炉心溶解に匹敵する
システムの破壊工作にちがいないが、
本当の理由は公開されないだろう。
葉
けっして満たされることのないように、
分岐できるところは、
すべて分岐させることにしている。
成長のための光合成を節約したことはない。
これが自然エネルギー資本主義だ。
覇権vs.派遣
宇宙の外部には出れない。
われわれはつねに宇宙の内部に存続している。
しかし、システムからは逸脱できる。
覇権システムは今や危機的である。
地球人は派遣されたDNAである。
ユーザ
エネルギーは変換されるだけだ。
エネルギーを作り出せない人間に
エネルギー危機は存在しない。
人間は原理を発見し利用する以外、
宇宙に何も与えない。
これ以上贅沢な無料ユーザはいないだろう。
漁師力学
捕鯨が衰退したのは
鯨がいなくなるという噂を聞いて、
他の漁師に捕られる前に捕ったからである。
捕鯨の歴史は人間の貪欲さが
自然保護の意識を打ち負かしたばかりではなく、
漁師を雇用する捕鯨産業自体を崩壊させた。
ガソリンが値上がりするから
値上がり分を回収するために
原油に投資するプチ投資家の運命は
捕鯨の歴史そのものだ。
鯨がいなくなれば、漁師は不要だ。
予測と無縁であればあるほど儲かるシステムがあるかぎり、
経済はつねに誰かを搾取するか、
誰かに搾取されるかである。
21世紀の経済ももっとも身近な近視眼的行為の集積だ。
重要なことは、近視眼的行為は儲かるシステムを
維持するために絶えず教育された結果だという事実だ。
不動産
活断層は地震の発生毎に発見されている。
地軸も移動する。
地球に静止した固定的現象は存在しない。
不動産は地球には存在しない概念を扱ってきた。
存在しない「モノ」をどうして所有できるのだろうか。
グランチが、この60年間
機器でしか確認も操作もできない
化学・冶金学・電子工学そしてサイバネティクスという、
まったく目に見えない領域の現実に携わってきた理由は
存在する「関係」を誰よりも早く所有するためである。