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偽装概念

包括的に機能するために局所から機能しようとする試みは
典型的な専門分化であり、非共鳴型思考だろう。
「Think global,Act local」は
エコロジーを偽装した分断のための政治的概念だ。
たとえば京都議定書。

マインドから

技術は道具から、
道具はアイデアから、
アイデアは概念から、
概念はマインドから、
生まれる。
しかし、
なぜマインドを授けられたか
を考えるまえに
言葉は概念から作られている。
だから、
概念は科学をも欺くことができる。

スローな水

水はもっとも温めにくく冷めにくい物質である。
宇宙全体から見ると液体としての水としての存在量は少ない。
淡水は雲から生成されるが、雲は森が生成している。
森はもっとも温めにくく冷めにくい有機体である。
地球の全水分量の1%以下の淡水が、
原油のように投機の対象になるのは時間の問題だ。

無為自然

問題がない人生をめざすほど非現実的な考えはないだろう。
その結果、われわれは問題を遮断しようとする
強い傾向を持つようになる。
(お金が問題を解決できるユニバーサルな唯一の解決手段だと
教育される。実際、日本人の100人に一人が、億万長者である)
自然は、宇宙の諸原理によってシントロピー的に問題を解決する。
その結果、自然は<無為自然>(do everything with nothing)に
到達している。
われわれは、努力とお金以外の問題解決方法を遮断してきたので、
自然を再生できるという人間のうぬぼれた努力から
けっして<無為自然>には到達できないだろう。
問題がない人生をめざして努力すればするほど、
エントロピーは増大しているからだ。

失業

失業者が5%を超えてはいけないシステムを
こしらえた人たちにはノーベル賞が与えられてきた。
最近、人間には見えない気体分子を炭素税ビジネスとして考案した
経済学者にもノーベル賞が与えられた。
宇宙に失業している分子や原子は一個もないエコロジーを発見した人に
ノーベル賞は与えられなかった。
宇宙の目的を理解することはノーベル賞の対象外である。

津波

自分が希望する受験科目には膨大なエネルギーがいるので
誰でもより少なく学びたいと思っている。
学習塾はこのノウハウを持っている。
しかし、新しい経験をするたびに、人間はより少なく学ぶようには
デザインされていない。
両親の間違った愛情は、
10歳から11歳までの一度しかない知的爆発の時期に
こどもを学習塾のノウハウで訓練させることで、
もっとも重大なブレインダメージを与えているのである。
知的爆発とは、経験の秩序化のための最初の津波である。
時速500キロのソリトン波なのである。
線形波のような拡散しようとする作用に対して
それを集めようとする作用が生成し自身の形態を保つのだ。
この機能を学習塾に期待するよりも前に、
子どもは、生得的に、すなわち無料でレッスンを受けているのである。

排他的

思考は限定的である。
思考する前にやってくる経験は、包括的である。
非経験的知識(たとえば講義やインターネット情報)に
依存して思考すると
排他的にしかならないことを意味している。
しかし、このことが深刻になったことがない。
排他的なほうが簡単だからだ。   Y.K