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地球人口がますます増大しているなかで、
 日本の農村部が過疎化しているという危機感は
 あまりにも局所的産物だ。

非再生的な工業化の予測された過程に過ぎない。

自然は太陽からのエネルギーや重力、そして風を
 もっとも経済的に運用しているから、
 過疎化する森や過密化する葉は存在しない。

森は移動した結果だということに都市は無関心だ。 Y.K

海底不動産

海洋法の国際会議を無視して海底鉱物資源の開発を進める
暫定的な合意に達したアメリカ、イギリス、フランス、ドイツを
日本の外務省は批判し、
このような計画は国連の援助の下で遂行すべきだと主張したが、
これらの四カ国には認められなかった。
国連機関に海底資源開発を監督させようとする要求は、先進国から拒否された。
これは1982年の話である。
全地球表面の4分の3を占める海底を独占したがるこれらの国家に加えて、
発展途上国の中国がある。
なぜなら、中国は安保理の常任理事国(P5)である。
人々は一戸建ての建てられない海底の不動産売買にはまったく無関心だ。Y.K

非対称的

企業という抽象的な巨人によって社会へ還元される利益は、
事業で生産された商品、サービス、博物館、
そしてあまり利用されない公共施設として、
目に見える形で分配されるが、
株主への配当金は目に見えない形で配布される。
そして株価の非周期的な暴落で、
分配された配当金は、
より小さな無数の株主が一時的に所有した
不動産から回収される。
格差はつねに合法的かつ非対称的である。
消費によってこの非対称性を広く市民に認めさせるノウハウは、
十四世紀から約3世紀間かけて完成された。  Y.K

妄想

科学と人間の発明の才によって、
労働および生産システムの維持管理に要する単位時間に対して、
より優れた性能を生み出す方法を絶えず実践し、
現実の宇宙的コストを常に減少させてきたにもかかわらず、
原油高によるすべての価格上昇は、
政治的手段で誘導する巨大企業の利己主義である。
有限なエネルギー資源を、威圧的にかつエコロジー的押しつける態度は、
捏造された妄想の特徴である。 Y.K

人格

友人はあなたの成功を願っている。
両親はもっとそれを望んでいる。
そしてついに真の味方がこの世に4人もいれば幸福である。
味方を選ぶ上で、あなたが人格にしか興味がないならば、
この4人のなかにエコロジーはけっして含まれないだろう。
それでも自然は人間を成功させたがっている。  Y.K

不動産

宇宙(正確には大気圏外)に「日本の家」(NASAの宇宙実験棟)は不要だ。
不動産は地球上で十分だ。
その概念では宇宙でも住宅は不足し、
サブプライム問題は発生するだろう。  Y.K

同時的な外部

そして
これまで自分の全体像(数学的には 720度の全方位から)を、
同時に外部から見てしまった人間はいない。
(鏡では画角やリアリティが不足している)
ほとんどの人間は自分の外部を驚くほど知らないで生きている。
同時的な外部を見るにはテクノロジーが必要だ。
人類がはじめて惑星地球を外部(=月面)から
ほぼ同時的に見たのは 1969年である。  Y.K

99%

頭で理解できることに価値はないと
芸術家が言える根拠は、
宇宙の出来事の99%は人間には見えないからだ。

たとえば、
エネルギーやエコロジーを見た人間はいない。 Y.K

日本の宇宙実験棟「きぼう」が、国際宇宙ステーションに取り付けられた時、
宇宙飛行士は「小さいけれど宇宙に日本の家ができることを知ってほしい。」
と言っていた。

基礎がないばかりか、排水装置もなく、
秒速5キロメートルで、大気圏外を周回するために、
放射線被曝から保護された分厚い壁の円筒状のシェルターを
「家」という概念で了解できないのは、
「家」としては不要な非公開の実験目的があるからだ。  Y.K

メールファシズム

本来交換しなくてもよい
日々平均200通もの10代のメールファシズムによって
彼らは急速に想像力を喪失しつつある。

情報交換量を競わせるメモリーバンク・システムは学校そのものだ。

それゆえに、学校はますます局所的で閉じた場所になっている。
はやく携帯個人授業による自宅学習または
衛星インターネットによる移動学習に切り替えるべきだ。
(この革命を引き止めているのは、教師の終身雇用制度にちがいない)

どこかに帰属しながら自由を求める行為は、
理念を必要としないテクノロジーのユーザたちの特権だ。

なんという富の無駄使いだろう。  Y.K