ベクトル」カテゴリーアーカイブ

死は、エネルギーロスがゼロの
重さのないモバイル・シェルターである。

もっとも経済的であるが、
構造とパターンは完全に失われている。  Y.K

大気圏

大気圏には国境がない。
水や二酸化炭素でさえローカルには行動していない。

個人が大気圏内を「グローバルに考えローカルに行動する」と
うぬぼれた狡猾な人間になるだろう。

なぜなら、
「グローバルに考えローカルに行動する」のは、
この惑星を分断して支配するための
多国籍企業とその軍部(=グランチ)の廃れた方法である。  Y.K

留学

何をすべきか分からないので
研究テーマを探しに海外留学する時代があった。

このような経歴のたいてい裕福な教師に教わった学生が
同じコトを繰り返しているのはもっとも不幸である。

そのような留学とは、読んで字のごとく、
学習が留まることを意味する。 Y.K

完全性(インテグリティ)2

微分と積分だけでは
物事を再現したことにはならない。
全体を包括する重さのないインテグリティ(integrity)が要求される。

緊急事態が発生すると
人々はインテグリティを考察するかわりに
専門家に依頼したがるが、
彼らはインテグリティの存在についてまったく教育されていない。Y.K

不完全

われわれの感覚では瞬間的に宇宙全体を捉えられないことを
証明することは、20世紀物理学の役割の一つであった。

言い換えれば、観察された種々の遅延をつなぎあわせた結果は、
物理的にはつねに不完全であった。

同時に、この遅延は専門分化によってますます加速してきたのである。 Y.K

グランチ

グランチはいまでも埋蔵地下資源の
地理学的情報(ノウ・ホエア)と技術情報(ノウ・ハウ) を独占し、
お金でお金を稼ぐゲーム以外の動機(ノウ・ホワイ)が
完全に欠如している経済社会を支配している。
そして、グランチは無数のグランチ志向の個人をつくり出してきた。

しかし、グランチが宇宙を発明したわけではないので、
惑星地球上で生きていくための動機が欠如しているのである。

彼らの決定的な弱点は再生的宇宙に適応できないことだ。
これが地球温暖化問題の核心である。   Y.K

動機(ノウ・ホワイ)

学校で成績が良いと言われる人たちに
動機(ノウ・ホワイ)が欠如している場合が多いのは、
動機を持つと成績が上がらない教育システムに適応しているからだ。

これはもっとも簡単なことであるが、
こどもが動機を持たないで生きることは
生命システムに矛盾している。  Y.K

不動産

〈住宅〉と〈分譲マンション〉の強制的な販売によって、
〈賃貸〉をほとんどやめてしまったのは、
資本主義が土地不動産を手っ取り早く放棄したためである。

搾取を目的とした定住を市民(主に移民)に強いる一方、
国籍を脱した〈企業〉は
世界中をより動的に展開・移動する能力を増強してきた。

これがサブプライムローン問題の核心である。  Y.K

衛星インターネット

都市には重要な機能がある。
光ファイバーは都市の情報の加速と備蓄に利用されてきた。

地上の光ファイバーは
所詮、上下水道のような地表や地中を這う管である。
われわれはこの10年間、
意図的に通信テクノロジーを遅延させられてきた。
膨大なネット料金が無駄に徴収されたきた。

衛星インターネットによる無管こそは、
閉じた球状世界の住民のための
情報の加速と備蓄の無料化の第一歩である。 Y.K