ベクトル」カテゴリーアーカイブ

報酬

報酬への期待を仕事の動機とする人は、
あたりまえのように増加している。
つまり、パブロフの犬の条件反射の実験は人間でもよかったのだ。
最近、条件付けのモデル生物として、哺乳類以外の
ゴキブリでも成功することがわかった。

さらに、こうした条件づけでは協調性が
激しく損なわれることが人間を使った実験でのみ証明された。  Y.K

貨幣製造機のデザイン

ドル紙幣を他の国家が作ることは違法である、
と訴えているその国家が、
ホンモノの貨幣を発行する
貨幣製造機だけをデザインしているわけではない。 Y.K

「国が負う多額の債務と、民間の多額の負債によって生じる利息が、
われわれ国民の懐から銀行と保険会社に引き渡されてきたが、
その額は銀行家、不動産仲介業者
そして手工業的建設業界への利益誘導のために、
政府が緻密に立案した<貨幣製造機>である助成金
という名目で蓄積されてきた。
その助成金は、個人とコミュニティの利益のために
蓄えられたものではなかった。」         1972 RBF

ブログ嫌い

自分の生活を楽しめない人は
他人の生活と比較すればよい。
やがてブログを読むのが好きになる。

他人との生活を楽しめない人は
自分の生活に物足りないからだ。
やがてブログを書くのが好きになる。

どちらも嫌いになれば
自分の生活も
他人との生活も楽しんでいるだろう。    Y.K

専門分化

環境の危機
経済の危機
教育の危機、そして情報の危機などは、
専門分化にしたがって、危機自体が相互に分割されている。
危機は本質的にエントロピーであり、
各エントロピーの分析から、他のエントロピーは分析されない。
エントロピーの分析から、解決策はけっして生まれない。
それゆえに、個人はこのエントロピーに対して無力であると感じている。
この個人意識は、エントロピーの産物である。
この無力感は、専門分化とともに意図して作られたものである。

そして、専門分化の人類史を考察した哲学者は、
バックミンスター・フラー以外はいない。
『クリティカル・パス』の第2章にそのすべての考察がある。   Y.K

相補性

宇宙ではポジティブとネガティブが単独では存在しないように
つねに相補的な一つの存在(unity)を形成している。

人間の幸福には、それを打ち消すだけの不幸がつねに存在する
と考えられる人類は63億よりもつねに少ない。  
圧倒的に幸福よりも不幸が優位になった人類の人口は増大している。
明らかに宇宙の法則に反している。     Y.K

伝統

伝統は老婆に学んできた。
そして村々は過疎になった。
「必要は老婆に跳ぶことを教える」時代だ。
しかし、もう手遅れだ。
伝統には、グローバリズムほど予測的能力がなかった。
隅々まで、そして奥底までお金に束縛される時代を迎え入れた。  Y.K

調和

思考を声にすることは
思考することとは異なっている。
考えること、語ることがすでに統合されているからだ。
そして、行動することがいつも残される。
この3つが調和するとき以上の
幸福はあるだろうか。
世界権力機構がもっとも恐れてきたのはこの調和だ。  

すべての個人は今暮らしている場所でこの調和を求めることができる。 Y.K
http://e-shokuju.org/ombudsman/

予測的ネットワーク

偶然や運命に依存するスピリチュアルな人々にはない能力に
予測的な思考力がある。
バックミンスター・フラーが半世紀前に包括的な産業ネットワークを
構築しようとした動機は明らかである。
そして、いまこうして卓越したネットワークをほぼどこからでも利用できる。

しかし、最初の動機は歴史から完全に忘れられてしまった。
でなければ、隠蔽されているにちがいない。
人々はインターネットの概念とテクノロジーは、
すべてアメリカの軍部が構築したと考えている。   Y.K

『最近私が講義をしているハーバード大学と他の大学の学生たちが
ワシントンへ出向いた。
彼らは下院議員と面会し、戦争と核爆弾の全面放棄を嘆願した。
議員たちは話をよく聞いてくれる素晴らしい人物であったようだ。

しかし、議員はこういった。
「これ以上苦しめないでくれ。
われわれはすでに大問題に取り組んでいるのに、
君たちはさらにより否定的になることを望んでいるのだ」と。

ただ否定的になるだけでは、なんの役にも立たない。
私は足を運ぶかわりに頭を働かせるように学生に忠告した。

しっぽも足も、われわれを導いてはくれない。
こうした理解から学生が行動のきっかけをつかめば、
われわれは問題に対処できるより現実的な方法がみえてくる。

そのうち、世界を全人類のために機能させる
包括的な産業ネットワークの構築が必要となるだろう。』    1962 RBF

最適化

「最適化」は科学者や技術者が好む言葉の一つだ。

そして、
戦争は、コンピュータを導入する前からもそして現在も
共産主義と資本主義における双方に共通した最大級の「最適化」である。

そして、
憲法9条を政治家が「最適化」する前に
すべての科学者と技術者がこの最大の「最適化」に関わらなければ、
世界権力構造は1日たりとも運行できない現実がある。

そして、
知的奴隷たちは楽天的(optimisitic)に最適化(optimize)されているので
自分が奴隷だと気づいていない。                 Y.K