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稀少生物データベース

<NPO法人 e・食・住.org>設立準備委員会(http://hibagun.net/)は、
神之瀬峡 自然ライブラリーのための稀少生物データベースプロジェクトを
立ち上げ、最近この1年間のライブラリーなどを公開した。
http://kishosei.net/
(農林水産省の都市と農村の交流をテーマにした、
平成18年度農村景観・自然環境保全再生パイロット事業に採択された。)

この委員会のすべてのメンバーは、互いに遠隔地に住んでいる
IT技術者のアルチザンであるが、既製のリモート技術を統合して、
稀少生物保護のために携帯GSPを使ったWEBシステム開発をした。

稀少生物の保護には、信頼できるデータベースの長期的構築が最優先課題である。
このプロジェクトは、都市から農村への定住促進からは生まれない。
都市と農村の交流において、都市部に住むアルチザンの機能は不可欠である。
                                 Y.K

贈与

金を貯めるためには、金を稼がなければならない。
これは見たところ平均的で、伝統的な方法である。
金を使わないかぎり、金は貯まらないシステムを理解しなければならない。
だから、金は水のように大地を移動しているのである。
平均的な奴隷たちは、湯水のように金を使える人たちをよく噂する。

しかし、よくみれば、お金は大地だけではなく大気のように
国境を越えて移動している。
その間、物理的に蒸発させるもう一つのシステムがある。
これは、「金は天下の回りもの」とは異なっている機能である。
これこそが、もっとも効果的に稼ぐシステムであるが、
経済学が大気流動圏を学生に説明していないだけである。
その代表的な経済学が贈与経済学である。

世界経済の主流はいまや贈与経済である。
有り余るお金を誰に与えるかである。
換金できない国債は贈与そのものである。
70年代以後この経済学の研究が、経済学者たちに
禁じられたことは奴隷たちには知らされていない。
これも金をためる2番目の効果的な方法だ。

そして、お金は、あなたの財布にだけは、凝結しないように
デザインされている。
時間給が1000円を超えられない人たちは、
贈与経済学を学ばなければならない。     Y.K

  

格助詞

世に出る人もいれば、
世を出る人もいる。

日本語の格助詞は、
現実(ロイヤルとリアル)の異なる定義には
不可欠だ。

ところが、
宇宙に出る人はいない。
宇宙を出る人もいない。

はじめから宇宙にいるからだ。
にもかかわらず、
宇宙飛行士たちは、宇宙に出たがり、
若者たちは、世に出たがっている。
概念の牢獄が、格助詞の使い方でバレてしまうほど、
格助詞には素晴らしい機能が備わっている。    Y.K

sense or money

お金を選んだ人は、さらに学歴も身につけようとしている。
学歴は収入と比例するという考えは、センスではないことは確かだ。

私の直観と経験ではセンスかお金かを選ぶのは25歳あたりまでだ。
そして、senseもmoneyも同時に叶えられるのは、ギャンブル(株も含む)である。
ギャンブラーにはひらめきが必要だ。
才能あるギャンブラーにとって、
科学者や数学者になる確率は低すぎる上にお金も期待できななかった。

ところが、もっとも基本的なベクトルの選択を後回しした人の中から、
科学ではなく芸術を志す人が登場した。
senseもmoneyも同時に叶えられる幻想から、
芸術大学とその学生数は世界的に増え続けている。

                         Y.K

限界集落

限界集落という概念が90年代に作られている。
跡継ぎの確保が困難で、農村共同体の機能を次世代に受け継ぐことが
困難になった状態を意味するらしい。

ならば、地球村の63億もの人口過剰な状態は、
跡継ぎが多すぎる場合の巨大な限界集落である。

限界集落の定義は、もう一つの現実を何も説明しない。
水のない川に橋をかけると公約する村の政治家のような虚しい社会学言語だ。

それゆえに、合併後も人口5万人以下の農村部の政治家と
その地域を担当するメディアがもっとも好む言葉の一つになっている。  Y.K

エコロジー的優遇

自然の工場に派遣された優秀な科学技術者(MBAを含む)か労働者として、
朝から休みなく働いたとしよう。

92種のモジュールですべての生成を
制御しているその工場において、
その結合と解離の素早い、無駄のない動きの一瞬たりとも
模倣することすらできないばらば、
派遣されたどんな優秀な技術者もせいぜい夕方までに
一方的に解雇され、
すべての求人広告は無駄に終わるだろう。

自然の工場では原理の発見者以外はリストラ(再構築)され、
元の無人工場に復帰するだろう。
しかし、原理の数は無限なので、その発見者たちだけは定年のない仕事で優遇される。

それは、もっともエコロジーであるにちがいない。    Y.K

産業パターン

どんな発明品も会社組織も平均25年で廃れ、
物質も人間もより効果的に再組織される産業パターンがある。

47年ぶりに学力テストが実施された。
ある教育法が半世紀も廃れないで存続している場合、
その運用に反対しなかった組織とその構成員は、
どんな軍隊よりも硬直しているといえるだろう。  Y.K

学力

学力の高い弁護士もいれば、ヤクザもいる。
学力の高い詐欺師は、もっとも多い。

学力の高い人たちは、バックミンスター・フラーの本が嫌いだ。
包括的能力と経験がなければ、理解できないからだ。
そして、包括的能力と経験は、学力の低い人にも備わっているからだ。 Y.K

平均点牢獄

全国学力テストの平均点で、学校と子どもは学力淘汰されている。
ランキングは、暗黒時代の専門家同士による競争原理の名残りである。

自然は、平均点ではけっして淘汰しない。
自然はこどもに選択する能力を授けた。
そのための平均的元素の分布(パターン)を生命に与えたのである。  Y.K