ベクトル」カテゴリーアーカイブ

近道2

映像産業と音楽産業は、ともに巨大産業になったのは効果的に奪うことができるテクノロジーを確立できたからである。(預貯金の利子と利子率さえもこのテクノロジーで簡単に奪えることは証明されている)

メタフィジクスに接近するには、見る側も編集する側も、もう一つの現実に生きていなければ想像力をかき立てる映像と音声は生まれない。
99%の現実は、編集されたバーチャルである。
だからテレビを見るかぎり、世界は単純に見える。  Y.K

見えない「ケージ」2

21世紀の農村と都市の交流は、都会人には見えない「ケージ」の中で行われている。
かつてこの「ケージ」は見える広葉樹の森に覆われていたが、第2次世界大戦後は、森との有機的農法が杉の植林とダム建設でゆっくりと破壊されたのである。
見えない「ケージ」とは、補助金である。
この補助金はどんな収益事業でも収入として計上される。
この会計学が、ほとんどの事業の本質的な失敗を回避させている。
見えない「ケージ」は、金融経済の隠れ箕である。
贈与経済の研究は自由経済圏では禁止されている。
一切の研究費は認められていない理由である。

補助金は工業社会の生み出す膨大な余剰利益の変形であるが、日本の農村だけではなくアメリカが主導する世界経済の特徴でもある。  Y.K

見えない「ケージ」

「あなたの臭いをハリネズミに覚えさせる方法は、古いTシャツを二日以上着た後にケージに入れる。彼らには選択肢がないのでその下に潜り込んで巣として使うだろう。やがて、あなたの臭いはハリネズミを驚かすことなく、彼らに好かれるようになるだろう。これが彼らを慣らす最短の方法である」
「それよりも、効果的な方法は、ハリネズミを飼い慣らすより、飼い主が慣れるべきだ」
私のこの4年間の農村での経験から、
たとえば、ハリネズミとは農村への移住者である。
飼い主とは限界集落という国家が用意した看板を掲げた村落共同体である、と提言できる。  Y.K

グランチの産業史

自動車と家電、パソコン以外のファッションやエコロジー的ロハスにも使用されている、製品開発に不可欠なテクノロジーがある。それは、計画的陳腐化というテクノロジーである。つまり、新製品は時代遅れを作るためにデザインされている。
第1次世界大戦以後の兵器に最初に適用され、後に民生化された主導的なテクノロジーである。(バウハウスが日本の家電デザインに吸収された最大の理由でもある。)
このテクノロジーが地球温暖化のリストには含まれていないのは、人類の近視眼的経済を維持するにはまだ十分に有効だからである。
自然界では未だに発見されていないテクノロジーでかつ産業技術史から意図的に除外されている主導的なテクノロジーである。  Y.K

いじめ

軍隊などの厳格な規律が重視される組織や閉鎖性の強い組織においては、欲求不満が蓄積される。学校がいじめの温床になっているのは学校が軍隊と同質だからである。教育が軍事に接近しているからだ。
失敗を排除する組織が期待する効果的な選択肢は厳格な管理と閉鎖性である。
民主主義を教育する人間たちが失敗を排除する選択肢を好む理由はそれがもっとも簡単だからである。  Y.K

スーパー林道

そして各限界集落は、それらを貫通するスーパー林道という平坦線(ロジスティクス)の地上輸送ルートの中継地になるだろう。スーパー林道は特定森林開発林道開設事業によって日本海側と太平洋側を連絡する隠れた軍事道路である。
スーパー林道が一般にアスファルト舗装された2車線であるのは、戦車の移動や大型トラックよる物資の輸送のためである。
森林開発公団は平成11年緑資源公団に改称された。
森林開発公団はかつて日本国内の広葉樹を絶滅に追いやった杉の植林を推進したばかりか、エコロジーを装った緑資源公団は、ロジスティクスを植林や森林再生予算に加工する軍備組織である。  Y.K

限界集落

人里離れた山間地はほぼ限界集落なので
ある神経症が進行しているもと都会人は考えている。
プラスチックゴミの野焼きなどは日常的で、野蛮な知識で現代の農業が維持されているのは事実である。
農薬や肥料(それに伴う石油系農業資材など)、そして限界集落は権力構造が作りだした農業に対する強迫神経症の成功例である。
日本人に永遠にエネルギーと食料を購入させるための壮大で長期的な準備段階であった。

しかし、こうしたシナリオを社会全体は偶然であったと言い聞かせたいのである。この意識構造こそが、隠れたやっかいな強迫神経症である。  Y.K

知的爆発1

大脳生理学的には、sense or moneyは知的爆発時期の11歳に決定されているはずである。
ところが、この時期の子供は学習塾に通っているので、爆発する機会を完全に奪われている。将来の職業のランキングに成績を適応させている。両親がカネを稼ぐのに夢中になっている間、両親が子供の内的プログラム(脳内ネットワークまたは人格の形成)を遮蔽する社会構造の変革を政治家に委任した結果である。
内的自然を破壊する行為を現在の教育はエコロジーの破壊とは言っていないが、こうした内的自然をも対象とすることはメタフィジクスの問題である。
『宇宙エコロジー』では、さらに数学的自然でさえも「自然」に包含される。
この「自然」は究極ではないが、これまでの「自然に優しく」する疑似エコロジーのカテゴリーとは全く異なっている。
したがって、自然を包含するさらなる階層構造の存在は、資本主義社会そして共産主義社会の教育プログラムから完全に除外されている。  Y.K

デジタル核武装

北朝鮮の核実験は、ローコストの核兵器の頂点に達している。
つまり、冷戦構造で廃棄された軍事技術のアセンブルなのである。

しかし、シミュレーションで核実験をするアメリカのデジタル核武装に恐怖を感じないのはもはや想像力の欠如である。  Y.K