ベクトル」カテゴリーアーカイブ

シナジーのシナジー化

地球温暖化という複数のシナジー原理間の相互関係の破壊過程における負のシナジー作用(エントロピー作用)もわれわれには予測不可能である。

バイオスフィアは、大気圏に限定されないシナジーのシナジー化を具現していたという驚異的現実を、その破壊過程においてしか確認できない重大な危機を意識しはじめたのは30年前である。しかも、一握りの科学者だけであった。     Y.K

クリティカル・パス

マイクロソフト社のMicrosoft Office Project 2003によるクリティカル パスの定義は、「プロジェクトを計算された終了日に完了するために、スケジュールどおりに完了する必要のある一連のタスクのこと (タスクは通常複数ですが、1 つの場合もある)。つまり、クリティカル パスの最後のタスクが完了すると、そのプロジェクトは終了する。プロジェクトのクリティカル パスや、クリティカル タスクに割り当てられたリソースを認識および管理することにより、どのタスクがプロジェクトの終了日に影響を与える可能性があるか、あるいはプロジェクトが予定どおりに終了するかどうかを見極めることができる。(中略) プロジェクト計画には、常に 1 つのクリティカル パスが存在する。」
http://office.microsoft.com/ja-jp/assistance/CH010686011041.aspx 

これらは1950年代の冷戦構造時に作られたコングロマリット(軍産複合体)の兵站学的方法論である。
コングロマリットの一連のタスクの間には、タスクの依存関係が定義される。
プロジェクトによっては、このような依存関係が設定されたタスクのネットワークが無数に存在する。
スペースシャトルや戦闘機の翼だけを製作する日本の航空機産業も一連のタスクの一つにすぎない。
最後に終了するタスクを含むネットワークがクリティカル パスになる。
クリティカル パスの一連のタスクの展開を厳密に管理したのは、CIAという<見えない軍隊>であった。
この場合の最後のタスクとは冷戦構造の終焉である。    Y.K

戦争経済

アメリカが必要としているのは、永久的な<戦争経済>である。
それを維持しているのは、大衆の不安と恐怖心である。
SARSや鳥インフルエンザの特効薬の生産を調節することも不安と恐怖心を日常的に煽る有効なファクターである。

冷戦後もこの<戦争経済>を企画するコングロマリット(軍産複合体)は、著しく自由と民主的政治過程を破壊している。  Y.K

ダウdow平均株価とダウdhow船

ゼネラル・エレクトリック(General Electric、GE)は、アメリカの複合企業(コングロマリット)であり、世界最大の複合企業である。日本では医療用画像診断機器や高利貸しの消費者金融サービス(ほのぼのレイク)等を提供している。
「工業株30種平均株価」の構成銘柄は時代に合わせて入れ替えが行われている。原則的には各銘柄の株価を足して銘柄数で割った単純平均算出が始まって以来、現在まで継続して構成銘柄に残っている会社はゼネラル・エレクトリック社のみである。

積載量を誇る設計方法からダウ船は「海のラクダ」と称される。
複合企業は21世紀の陸・海・空のダウ船である。   Y.K

牢獄

今もなお大多数の人間は、重要な緊急を要する諸問題を解決できるかどうかは政治的指導力と軍事力に依存しているのだと思い込んでいるという事実こそ、全人類が未だに投獄され続けていることを証明している。その牢獄から出ない限り、その牢獄の影響力は正確に自己検証できない。
つまり人類は、過度に専門化した結果を予測できない危機的な状態にいる。

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特許VS原理2

ところが、原理の発見だけでは特許権を取得できない。
たとえば、アインシュタインの発見した原理は、アメリカ人の税金を使って核兵器の技術に変換された時に、はじめて特許権が成立した。軍はノウハウを蓄積し、これまで国家は大企業とともにすべての核のノウハウを独占してきた。
(アインシュタインは優れた特許の専門家であったが、米大統領にウラン研究推進を勧告する書簡に著名した後でさえ、核の実用化の予測を100年先と考えていた。最初の原爆の特許は、意外にもイギリスで出願されている。アラモゴードに関わった科学者である。その後核などの軍事機密に関する技術は特許出願されなくなった。)

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特許VS原理 1

国家が税金で他国の国債(リバティ)を買うことで他国の戦費に加工されるよりは、特許制度というファイヤーウォールに穴を開ける<富の自由化>は無限に存在する。たとえば原理の発見。
原理の発見は、原理は無限に存在するという経験的な科学原理に基づいている。
すべての特許は人類のノウハウの一部にすぎないが、原理は個人が発見する宇宙のテクノロジーである。

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法律 VS 原理

人為的に作られる法律や許認可制度は真の道具ではない。
それらは単なる権利保護を物理的に維持する記号体系である。
法律と慣習は、テクノロジーではない。
原理はテクノロジーである。

固体的システム2

動く自動車や飛行する航空機の構造計算でさえ、コンピュータによって短時間に計算できる時代において、建築の構造理論とモラルもまたほとんどが19世紀以前である。建築の構造理論では、構造物の自重をすべて大地に流さなければならないので、その大地は不動としなければ成立しない。つまり固体的で静止的なのである(大地の不動性はニュートン力学における等速度運動のように、建築システムが成立するための基本条件であった)。 

パソコンによるシミュレーションではなく、ほとんどが申請図面との照合で審査される構造物の<耐震強度>の審査機構が大企業と法律家資本主義によって偽造される前から、宇宙ではあらゆるものは常に振動している。

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