計画的なエネルギーと食料の欠乏、または高騰が
富の衰退であり、貧困化と産業の緩慢な死を伴う。
貧困救済の方法は、贈与によって格差の方法に転換される。
受け取ると危険なものになり得るからだ。
返礼の義務が権威や社会的な地位を失わせるのだ。
計画的なエネルギーと食料の欠乏、または高騰が
富の衰退であり、貧困化と産業の緩慢な死を伴う。
貧困救済の方法は、贈与によって格差の方法に転換される。
受け取ると危険なものになり得るからだ。
返礼の義務が権威や社会的な地位を失わせるのだ。
人間は構造をデザインすることは
不可能だというメタフィジックスが
建築から退化したのは、
構造を思考するのではなく
発見するという驚くべき体験が
観察からではなかったからだ。
構造から「私のデザイン」が消滅する瞬間を受容するのは
シナジェティクスである。
思考する私は、感じる私と同じ主観から始まる。
シナジェティクス現象から原理を発見する場合さえも。
原理を模倣する人々は、客観から始まる。
シナジェティクスとは、
モデル言語が機能する法則に関わるシステムである。
モデル言語は、特殊な出来事(Special case)としての言語を規制する。
生存に必要なものは、空気、水、食料、エネルギー、住居である、
それらを持たなければ、その順番の欠乏から死んでいった人々を見て、
森から水源と耕作地を求める時に住居はもっとも後回しにされた。
その結果、その逆の順序で高額な支出によってしか取得できない
巧妙な矯正装置に、人類は見事に順応したのである。
水、食料、エネルギー、住居を獲得する手段を
主に金銭に依存するほど退化しているのである。
人類の生存のための安全装置(fail safe)は、もっとも高額である。
シナジェティクスの本質的な試練とは
物理的無限性とそれに到達する理論とを証明する実験モデリングに至る
批判であると同時に存在論であるシナジェティクス起源的思考にある。
例えば、テンセグリティ球の直径の物理的な無限性を
支える張力の連続性から
浮かぶテンセグリティに至る起源的思考。
起源的思考は、オブジェに幽閉する美学や学習から生まれなかった。
テンセグリティシェルターによって
生存のための自由空間をどのように享受できるかは、
エネルギーと食料の規制制度が持っている恣意性を明らかにしながら
矯正と服従から短期間にどのように離脱できるかでもある。
バイオスフィアへの離脱は、
火星に行くよりも安全で、気楽な漂流に違いない。
21世紀の情報資本主義は、
埋蔵地下資源(かつての太陽の放射エネルギーの蓄積)に関する
情報と技術知識を換金するためにだけそれらを独占したが、
独占後も贈与され続けるバイオスフィア全体の富の運用計画は
決定的に欠如したままだ。
シナジェティクス的思考とは、
デザインサイエンス的現実にできるだけ接近し、
さらに、プロトタイプ制作で現実化する過程を
絶えず再構成するクリティカル・パスによって、
予測的デザインサイエンスを作動させる一つの方法である。
その方法こそが、
シナジェティクスの原理群を発見する方法にちがいない。
それによって、シナジェティクスが幾何学から離脱したのは、
予測的デザインサイエンスなくして
その方法が、ほとんど認識されなかったからだ。
諸原理と素材、そして経済的な加工技術との統合する循環から
しばしば、構造原理の発見が訪れる。
それは、バージョンアップとは言わない。
使用している原理を最新版の原理へと切り替える作業は、
前例のない、しかし、自然が使用する原型(=デフォルト)への
クリティカル・パスなのだ。