自惚れについて

黙々とひたすら構造とパターンを
発見しようと試みる。

その結果、発見された構造デザインを
他者にけっして原型をプレゼンしないまま
プロトタイプを再び黙々と制作する。

構造とパターンを最適な物理的モデルに変換した結果を
形態美やコストという<見える機能>から評価する知識から
けっして評価させない自由と経済的に自律する配慮は
他人の欲望を利用するデザイナーたちの
自惚れ(個人的獲得物質=for personal gain)からは生まれない。

自然の優れた構造とパターンには
もっとも経済的な構造安定性が共存している。
——–美が無意識と共存しているように

直観と美

エネルギーと食料、そして住居を個人が生産しない場合、
政治権力は意識や思考に作用する。
さらにいっそう個人の身体に対して物理的に働きかける。

人々を物理的・空間的に都市と農村に
巧妙に配置することによって
思考と消費の流れを作り出すばかりか
人々の無意識と直観、そして美を遮るまでに成長する。

政治権力が
呼吸、姿勢、モラル、身体動作、空間認識・住居や車のデザインなどを
人間に強制するだけではなく
その方法までも支配するという現実を理解する方法を
だれも研究しない。

エネルギーと食料、そして住居の包括的な生産方法を
個人がその歴史とノウハウを理解する過程で
そして、それらを直観と美のみにしたがって
自発的に学習する時、
政治権力の起源を想起することが含まれるだろう。

個人はことごとく遮られている現実を識るために、
そして、
それと絶縁するためのテクノロジーを習得する前に。

正常化する技術

秩序で正常化させる技術は
メディアの内部、学校や国会で使われる。

権力による正常化のノウハウは
役所や工場、オフィスなど至る所で
もっとも平均的な思考力とともに
定着する。

メルトダウンを隠蔽する技術は
それを公開する技術よりも優れていたが
メルトダウンを正常化する技術は
時間以外に存在しない。

復興資本主義

大規模な復興の実態とは
耐震設計以前の構造救済の形態が
構造の貧困化の最大の原因であり
あらゆる生産的で安全な空間構造への
法律的な漸進的固定化によってもたらされる
固体的構造の緩慢な死は
つまり、40年以内だ。

リセットしない復興システムの
緩慢な死こそ
復興資本主義の強欲な形態でもある。

非再生的な固体

なぜなら、「宇宙には固体は存在しない。」RBF
そして、固体物理学も存在しない。

固体(solid)という概念が
防波堤やビルディングの強度と剛性に対する
願望を存在させているのである。

短命な固体こそ、分子的に変化し崩壊している。

実際、その寿命は実質40年間であり
非再生的で短命である。

無秩序の秩序化

「防潮堤は景観だけでなく目の前の津波襲撃を
ブラインドする凶器の遮蔽壁となった」

津波に対する防波堤は
土木工事で富を稼ぐための
コンクリート(=固体的)な思考そのものである。

セメントで凝固させた硬化物(コンクリート)は、
無秩序の秩序というものを
分子的なレベルで組織してきた。

その無秩序な防潮堤は都市を取り巻いている。

無秩序の秩序化は
権力テクノロジーの基本的な方法論である。

防潮堤ほど、権力テクノロジーによる非構造化を
視覚化している高価な固体はないだろう。

共振する構造

3mの高さから落下させて、
バウンドして、その衝突のエネルギーによって
なおも共振しながらもさらにバウンドして
その衝撃をより短期間に減衰していく過程で
テンセグリティをより構造化する構造モデルは
そのシナジーの全体性を記述することの不可能なモデルであり、
その共振という現象を回避することの不可能な最初の構造である。

固有の周波数の電磁波と原子核が相互作用するように
われわれの生命を保護するための
共振する構造として。

よりコンクリートな構造

コンクリート(concrete)は
もはや凝結した固体的な物質観に支配された言語の一つである。

語源的には、<concretus(con-共に+crescere成長する>
成長過程を意味している。
そして、有形な明確な具体性を意味しはじめたのである。

テンセグリティ以上に構造を
張力と共に成長過程に曝す
つまり、より構造を<コンクリート>にするシステムは存在しない。

テンセグリティは、非固体的で圧縮材と張力材が
ついに凝結しない
永遠に動的に共存するコンクリートな構造である。

テンセグリティは、
間違って凝結した
われわれの言語を砕くために発見されたのだ。

構造をより構造化するシステム

壊滅された都市を復興させるのは
破壊される前の記憶である。

構造は最近の発見である。
構造は空間に関する知で継承された
古典的な問題でも最優先的な問題でもなかった。

構造をより構造化するシステムは、
構成部材の強度や剛性から到達できない
重さのない統合性なのだ。

構造をより構造化するシステムは
最近まで未知(unknown)であった。

真の構造を通過するエネルギーは
構造をより強化するように機能するノウハウを
人間はついに想像できなかった。

構造を通過するエネルギーと専ら闘っているだけである。