小さなスタジオ

土地に働きかけようとしなかったなら
死を受け入れる情況から
生存するのに必要な道具を発明し
生産する方法を他者と共有しなければ
死を意味する産業化から
仕事をするのに銀行に働きかけようとしなかったなら
社会的に存続できなくなる金融化を
通過した段階においても
デザインサイエンスはよりいっそう効果的に展開される。

軍事的球状情報ネットワークが
個人へのインターネットの普及コストをユーザに負担させることによって
意図的に加速させて軍事的インフラを強化したように
先進的なあらゆる素材とその加工方法と加工技術に関する情報とコストは
インターネットから求められる。

小さなスタジオの生産性に関する全機能は
かつての企業の巨大工場の設備から得られる機能を
凌駕しているのである。

この21世紀的エフェメラリゼーションは
部分から推測できない全体への到達時間を
明らかに短縮しているのである。

規範

労働は、より密度を増しながら
より高い生産性を獲得するため
あらゆる革命的な方法を開発せざるをえなくなるが
経済は、効率的な生産性を鍛えるよりも
新しい資源をつねに独占しなければ
消滅する運命にあるのである。
——–もし、軍事力がなければ。

革命が個性化と稀少性からもたらされ
揺るぎなく形成される基本的規範が
終焉する時が来るのである。

解決方法

服従する人は
服従を回避する方法を
批判しない。

可能な解決方法を回避する人々を
批判しない人々が
解決方法を批判できるとは限らない。

反個性化

学校における学力と所得の階層化を通じて個性化が求められる時代に
シナジェティクスとデザインサイエンス教育があるとすれば
個性化の破壊プログラムとして映るに違いない。

実際、個性化とは独創性を封じ込めるための
一種の身体矯正なのである。

シナジェティクスとデザインサイエンスは
成長段階のこどもの集団性によるモデル言語の創出から開始されるからであり
学校が管理維持する権力による記号システムが最も恐れているのは
その生得的な力なのである。

シナジェティクスは、反個性化へのメタフィジックスである。

デザインサイエンスのプロトタイプ

それは構造を分析することでも、その分析の基礎を構築することでもない。
デザインサイエンスの目的は、構造とパターンにおいて
人間が空間に服従化されている
様々な空間様式についての歴史から
数学的に科学的に、そして心理的に離脱することであった。

モバイル・テンセグリティシェルターを自らデザインし、
プロトタイプを製作し、
そして複製化可能な製品化へのプロセスは
そのもっとも効果的な手段を形成する。

個人化のための空間形成によって
主体化を矯正するこれまでの空間産業化が存続できないように。

デザインサイエンスのプロトタイプとは
国家とそれに結び付けられた
都市集合型の個人化の企てから解放する概念の母型を物質化する
包括的な行為である。

そして最軽量化された構造こそ
原理とその発見によって
もっとも非物質化された構造とパターンを内在しているのである。

5年を経過したデザインサイエンスプロジェクトは
いよいよ原寸大のモジュール製作に移行する。

シナジェティクス教育

シナジェティクスから英知を学んでいくための好奇心は
自らの知識にしようと努める知識欲から生まれるのではなく、
自己からの離脱を可能にしてくれる好奇心から
始められるかにある。

しかし、シナジェティクスの探究に不可欠な
その好奇心を抱かせるための
シナジェティクス教育は不可能であるという
ジレンマがある。
生得的な段階にメタフィジックスが関わっているからである。

場所と段階

機能のない外観だけに終わる可能性のある
すべてのデザインから
自然のデザインがすべて機能を持っている理由は分からない。

まして、自然の観察からもその理由は分からない
という場所と段階からデザインを破壊していくことから
デザインサイエンスは始まる。

場所と段階こそ
メタフィジックスが形成する。

それに至る<シナリオ宇宙>に比べれば
個性や独創性は作り話にすぎない。

ガガーリンとヴォストーク1号

映画<ガガーリン>をみた。

初の有人宇宙船ヴォストークのコックピットは
軽量化のために非常に小さく
身長158cmのパイロットが選ばれたはずだか
映画ではこの重要な要素は無視されている。

しかし、もっとも危険な帰還時には
高度7000mでコックピッから座席ごと射出して
パラシュートで陸地に着陸する方法が採用されたことを
この映画ではじめて知った。
そして、大気圏突入時するカプセルの殻構造には
すでにジオデシック数学が応用されていたことが分かる。

5角形と6角形のみからなるこの構造とパターンは
現在でも異常気象にも耐える
極地用<レドーム>に採用されている。

ヴォストーク1号あの軽量な耐熱の合金素材は一体何だったんだろうか。

純粋な数学

デザインサイエンスに対して距離を取りつつ
ついにシナジェティクスを学問化する考えに批判的だ。

シナジェティクスなきデザインサイエンスも
デザインサイエンスなきシナジェティクスも存在しないからだ。

デザインサイエンスを直接に実践すると同時に
シナジェティクスを探究するべきだからではなく
デザインサイエンスを遂行する人々がつねに
シナジェティクスの諸原理を発見してきたからである。

新たなシナジェティクスモデル群の存在を公開する前に
デザインサイエンスのプロトタイプを完成させるプロセスにこそ
最大のプリセッションが介在するだろう

デザインサイエンスの実践理論とその経験を通じて
シナジェティクスのモデル言語は漸進的変化を遂げる。

シナジェティクスは純粋な数学に止まれない。